ヘロヘロ論考 9
本日、つくづく読書の醍醐味を味わわせていただ
きました。堪能、満喫、そして至福なるかな。その本
は、著者半藤一利氏 の、ぶらり日本史散策である。
ペイジをペラペラと流し読みをしていると、P236で
目がとまった。タイトルはチェーホフと大和撫子であ
る。
当時の(19世紀末)帝政ロシアにおける桜といえ
ば。さくらんぼのなる木ばかりで、観賞用の桜では
ないことを記憶しておいていただきたい。
チェーホフは明治23年(1890)春、サハリン
(樺太)への旅にでた。--6月26日に何かがおこ
った。
翌27日、チェーホフは友人の作家スヴォーリンに
手紙を書いている。
「--羞恥心を、日本女は独特に理解しているよう
なのです。彼女はあのとき明かりを消さないし、あ
れやこれやを日本語でどういうのかという問いに、
彼女は率直に答えーーロシア女のようにもったい
ぶらないし、きどらない。たえず笑みを浮かべ、言
葉少なだ。