独り言  7月12日 | はなのブログ

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           ふらふらの記   2

     昨日につづき今日も、川の隣の家でお留守番。去年の冬もこの川の隣の家

    でいたのだ。そのときこの川にはたくさんのおもに鴨が浮かんでいた。なかに

    オシドリも見受けられ、この光景にしばし心を奪われ、欲も得もない気持ちは

    すがすがしかった。

     昼食後、資料の整理をし、眠くなったので、部屋に入り昼寝をする。川の流

    れる水の音、小鳥の鳴き声に、果たしてすぐに睡魔はぼくを包んだ。    

     ぼくは16歳だった。田舎の高校出だったので、今から思えばうぶだった。で

    もたまには友人と徳島にいき成人映画を観にいったのである。初めて観た映 

    画は三本立てで、一本はたしか、青い目が見た日本だった。あとの二本の題

    名は忘れたが、出演が女2人男1人、女は姉妹という安易なシチュエイション

    で、しかも大事なときだけカラーになる、当時パアトカラーとよばれていた。映

    画が終わり、場内に照明が点けば、なんと学内で見かけたことのある顔が散

    見し高校生の坩堝ではないか。なにやら若草を踏みつぶしたような青臭い匂

    いが場内に充満し、男ぐささにうんざり。コホンとの咳もなく、ただヒソヒソの

    声がかすかに響いていた。  

     時間は飛んで18歳。高校のクラスメイトで、徳島からわざわざやって来る学

    生がなんにんかいた。そのなかの一人Tとぼくは仲が良かった。なんでも話せ

    るなかで、特にTは女には詳しく、どうやら経験があるみたいなのだ。ぼくには

    Tがまぶしく見えた。勉強はさっぱりだったが、ぼくはTを心から尊敬した。