ぼくの想い出にのこる本 9
竹中労の本が好きです。エライい人を斬る、右翼との対話など、ほとんどの手
に入る本を読んでます。打算のない生き方と、反権力の姿勢はみごといわざるを
得ません。氏の魂は作家の宮崎学が引き継いでいると思います。
ぼくはその宮崎学の本のファンでもあります。処女作の突破者は司馬の坂本
龍馬よりはるかにおもしろいし、喧嘩のやりかたも書いてあります。氏のの本は
竹中氏どうよう反権力のたちばから、より実効性のあるたたかいの方法論がか
かれています。一読のほどを。
また平岡正明の本もおもしろい。あらゆる犯罪は革命的である、おもしろかっ
た。山口百恵は菩薩である、は平岡氏の一番売れた本です。
深沢七郎はフランスでいえばジャン・ジュネにあたりますかね。三島由紀夫が
たかく評価してましたが、たしかに三島と対極の作家だとおもいます。三島は日
常生活では狭量な偏屈でしたが、さすがに文学評論においては視野の広い人で
した。自分と全く違う世界をえがいた作品でもちゃんと評価しています。
で、深沢七郎は、ぼくの好きな山本周五郎や藤沢周平がえがいた世界よりもっ
と下の世界を描いて、人をして感動をあたえた作家だとおもいます。
城山三郎、いいですね。作品もいいし、人間もいい。こんな人ばかりだとユウト
ピアがかのうかもしれませんが、むりです。むかし、ぼくは社会主義を信じてまし
たが、今は絶望しています。人間はどうしても嫉妬とか、妬み、嫉み、など不の感
情がどうしてもあるのて、どんな豊な社会になっても不幸を感じる人はいるので
す。そのひとたちが悪いというわけではありません。疎外という概念がマルクスの
言葉にあります。ほとんどの人が間違ってつかっていますが、本当は社会や経
済には法則がある。どんなに人間があがいてもその法則を破れない。ということ
です。世界中の人間が幸福に感じる社会はできないのです。そんな社会は人間
は退屈します。
城山三郎はいいですね。