独り言  4月16日 | はなのブログ

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 おんながひとり、夜道をあるいている。

 ハイヒールの靴がアスハルトにあたり、きそくただしい音をたてている。

 おんなは今夜、,おとことわかれてきたのだ。

 おとこには妻子がいる。それを承知でおとこを愛したのだった

 おんなはもう、三十をこえている。

 いままでになんどか恋をしたが、なぜか結婚にはいたらなかった。

 原因は、おんなのわがままというひともいるが、おんなのキャリアと高収入におとこがひるむのかもしれない。

 今夜わかれたおとこは、仕事で知り合ったのだが、つきあってすでに五年になる。

 籍をのこしたまま、妻子はおとこのもとからさったのだった。

 そのご、しばらくして男は病にたおれ、仕事ができなくなった。

 おんなが物心ともにめんどうをみてきたのだが、このことは、おとこのプライドをきずつけた。

 今夜の別れ話も、おとこのほうからでたものだある。

 おとこのきもちが、わかるだけに、おんなはつらかったが、この話をのんだ。

 愛情が、かえってあいてをきずつけることもある。

 なんども、おとことの別れをけいけんしても、心のいたみはますばかりだった。

 今は、平静をよそおっているが、部屋にかえれば、おんなは泣きくずれるにちがいない。

 夜道をあるいていく、,おんなのしろいトレンチコートが,しだいに闇にとけこんでしまい、もうみえなくなってしまったが、きそくただしいハイヒールのおとが、まだかすかに夜の無言にひびいている。