ウソップ童話
むかし、あるところに、自分がびんぼうでふこうだ、とおもっている男がいました。
男のしごとは不動産の営業です。毎日くるまの屋根に土地や家を沢山のせて市場に売りにいきます。しかし、不況でなかなかうれません。
ある日、男のまえにひとりの老婆があらわれました。
「あんたの持ってる、藍住町奥野の土地50坪とわたしのこのにわとりを交換してくれへんで」というのです。
老婆の左うでにきたないにわとりがかかえられています。
男は思案し、おもいきって交換しました。
夜、家に帰ると、案の定ヨメにぼろくそにいわれ、しかられました(内容は省略)。
翌朝、鳥小屋をのぞくと、なんと金の卵を産んでいるではありませんか。
寝ているヨメの大きなおいどを蹴っ飛ばし、卵を見せて威張りちらしました。
さっそく市内の○○時計店に行き百万円で買い取ってくれました。だが、男の心はしずんだままです。一年365日毎日産んでくれても、ざっと頭で計算しても、たかが3億6千5百万円しかなりません。
実は、男の親戚はあのムバラクです。またヨメのほうには、今もめてるカダフィが親戚なのです。比較するお金の単位が、けた外れにおおきいのです。
ぱんぱんに膨れたサイフをポケットに、男は今日も、自分ぐらいびんぼうでふこうな者はないと、ため息をつくのでした。