気にしない人は軽視しがちな家具に椅子も含まれると思います。こういう私もキッカケが無ければ、今の部屋に置いている椅子を選ぶとき、コスパと評判だけで選んでいたでしょう。しかし、キッカケのおかげで、もっと考慮して選ぶことができました。最後に書きますが、重要なことを再確認したので、今回、話題にした次第です。
Step1.目的は?
初めは、これに尽きます。家庭用なのか、事務用なのか。どこで、何の場面で使うのか。大体の人が目的までは考えるでしょうが、次からのステップを適当に済ませることが多いでしょう。
Step2.予算は?
例に漏れず、椅子もピンキリです。デザイン性や機能性に優れるものだと、非常に高価な場合が多いです。目的の段階でパイプ椅子だったり丸椅子だったりをイメージした人は別として、色々見たり試座したりした印象としては、どんな目的でも"5000円くらい"とイメージした人はお勧めできない椅子を買うことになると思います。やはり、高価であることには理由がありますから、そこを安く見積もりすぎると危ういです。
Step3.姿勢は?
ここまでのステップであれば、考慮していた人は多いでしょう。しかし、かなり軽視されがちな要素が、姿勢です。この考慮が甘いと、体を痛めやすいです。
大きな括りとして、前傾姿勢と後傾姿勢があります。イメージしやすいように表現すると、前傾姿勢は背筋を伸ばすような姿勢、後傾姿勢は背もたれにもたれ掛かるような姿勢です。前傾姿勢を取る人は座面が水平~若干前傾な椅子を、後傾姿勢を取る人は座面が若干後傾でロッキング機能のある椅子を選ぶと良いでしょう。
(ロッキング機能:圧を掛けると、背もたれが後方へ倒れる機能)
特に後傾姿勢を取る予定の人は注意した方が良いことが、ロッキング機能の種類です。背もたれに合わせて座面の角度が変わらない椅子は、地雷です。座面の角度が変わらないと、背中に圧を掛けた際に腰が浮きやすい為です。あと、背もたれと座面の角度が一定のまま倒れる椅子も、良くありません。こちらは、下半身への負担が大きい為です。なるべく「シンクロ・ロッキング」機能付きの椅子を選びましょう。
Step4.背もたれの高さは?
このステップの選択は容易です。まず、後傾姿勢を取る人は、背もたれが高い椅子を選びましょう。前傾姿勢を取る人は、背もたれの高さを選べます。前傾姿勢を取る人でも背もたれが高いものに越したことは無いと個人的に思っていますが、背もたれが低いほど安価に設定されることが多いので、主に予算から判断すると良いと思います。
Step5.素材は?
椅子の素材も重要な要素です。"柔らかいほど良い"みたいな風潮がありますが、耐久性のこともあり、プラスチックや木材の椅子も悪くないと思います。下手に柔らかい素材だと、腰を痛めやすいですし、へたった時の座り心地が心配です。あまり予算を割けない人は、下手にウレタンやメッシュを素材とした椅子を選ばない方が良いと思います。
Step6.中古品は?
他にも要素はありますが、それらには定石がありますので、最後にこの要素を考慮します。
中古品に抵抗がある人は多いでしょう。しかし、家具の中古品への競争率は低いので、良い品を安価で購入しやすいです。特に、事務用は安価で在庫が豊富です。
ググれば見つかると思いますが、下手な予算だと新品を購入するより中古品を購入した方が良いと言われています。前述の通り、高価であることには理由があります。予算内でエントリー~ミドルクラスの新品を購入するより、ハイクラス~フラグシップの中古品の方が圧倒的に機能性に優れます。
椅子も家具なので、質がそのまま自身の体に響きます。新品の良さもあります。ただ、中古品という選択肢も十分に考慮した方が良いと思います。
最後に、定石として広く言われていることをまとめておきます。
1.なるべく評判(特に経年劣化)を確認する。
2.買う前に試座する。
3.組み立て式は、大よそ地雷品。
以上、ご参考にして頂けると幸いです。
※初めに書いた"重要なこと"とは、姿勢についてです。座椅子を購入して半年以上が立ちましたが、全く気に入っていません。何故なら、姿勢に対する考慮が甘い座椅子を購入してしまった為です。座椅子の殆どは後傾姿勢を考慮していますが、構造上、座面が可動しません。座椅子ということも相まって、ロッキングできても座面が平坦だと腰が浮いてしまい、腰を痛めやすい訳です。構造上、仕方ないこととは言え、下手をしたな、と思いました。