【購入品】
購入金額3,000円、新品、国内正規品
【使用環境】
XDP-100R(Pioneer)に直挿し。特に生活音の無い環境で使用。
【デザイン】
私が購入した本体カラーは、シルバーです。メッキや塗装が施されているような様子はなく、素の金属のようです。フェイスプレートには横方向にヘアラインが付いています。
ケーブル着脱式です。2pinタイプで、旧UE向けの2pinケーブルが使用できます。付属ケーブルは編み込み式で、耳掛け部に針金入りとなっています。
ステムは、SONYやオーディオテクニカより若干太く短めです。他社製のイヤーピースを用いる場合、奥まで押し込まないと外れてしまいます。(上から3枚目の画像は、付属のシリコン製イヤーピースを可能な限り先端近くに付けた状態です。)
見た目は、カスタムIEMっぽいです。本当のカスタムIEMよりハウジングが小さいので、それっぽいイヤホンを着けている見た目になります。そのため、イヤホン本体の見た目は良くても、装着時の見た目は微妙です。
また、細部の作りが粗いです。評判からしてみても、特にステム周りの品質は低いと考えた方が良さそうです。
【音質】
音質傾向は、高音が弱めです。低音は、適度な量があり、ボワつきが少ないです。中音は、低音と同量で、少し解像度が低い印象があります。高音は、量が少なめで、伸びは良いものの金属音が刺さりがちです。
解像度は、やや良いです。特に低音の解像度は、上の価格帯と比較しても良い部類だと思います。音の分離感は、良いです。マルチBAのような分離の仕方で、こちらも上の価格帯と比較しても良い部類だと思います。
音の定位は、やや悪い~普通です。音場の広さは、普通です。横方向への広がりは綺麗ですが、縦方向の広がりに欠けます。曲によっては音が1か所に集中してゴチャゴチャした印象を受けるときがあります。
音量は、普通です。
高音 | 量 | 2 |
質 | 2 | |
中音 | 量 | 3 |
質 | 2 | |
低音 | 量 | 3 |
質 | 4 | |
解像度 | 4 | |
分離感 | 4 | |
定位 | 2 | |
音場 | 3 | |
音量 | 3 |
※価格を踏まえての5段階評価(最高5)
【フィット感】
形状が特殊なので、基本的にイヤーピース頼りです。ハウジングがフィットする場合でも、ステムの角度も特殊なので、ピッタリ耳にフィットすることは稀だと思います。なるべく試着してから購入した方が良い品です。
【タッチノイズ】
少ないです。コード自体が重く柔らかいので、コードの揺れがハウジングまで響きにくいです。また、ハウジング自体も重い上に、コードクリップが付属しているので、、タッチノイズに悩まされにくいはずです。
【外音遮断性】
やや高いですが、イヤーピース次第です。ハウジング自体の遮音性は高い為、イヤーピースの耳へのフィット具合次第になります。
【音漏れ防止】
漏れにくいです。相当な大音量を流さない限り、音漏れすることはないと思います。
【携帯性】
良いです。ケーブル着脱式ですし、使い勝手の良いハードケースも付属しています。
【総評】
巷では"~万円クラス"と表現されているようですが、確かに数万円クラスに似ている部分が見受けられます。音質は良く言えばマルチBAっぽい音の分離の良い傾向ですし、ケーブル着脱式ですし、ケースはミニモニターヴォルトケース2(Westone)のパクリ品です。総合的に1万円前後で売られていてもおかしくない内容だと思います。
5000円未満のイヤホンとしては良い出来です。ただ、音質にしてもフィット感にしても癖が強いので、購入前の試聴・試着をお勧めします。また、品質は中華クオリティなので、細かいところが気になる人は要注意です。
【備考】
・付属品:イヤホン本体*1、2pinケーブル*1、シリコン製イヤーピース(SML各1ペア+本体装着済みMサイズ1ペア)、ウレタン製イヤーピース(1ペア)、イヤーフック(1ペア)、コードクリップ*1、ハードケース*1
・ウレタン製イヤーピースとハードケースの色はランダム。
・本体カラーごとに音質が異なるとの情報あり。恐らく品質のブレによるもの。
・24時間のホワイトノイズを用いたエージング後にレビュー。