レビュー:XBA-300(SONY) | (´・ω・`)

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2018年年末をもってアメブロでの投稿を止めました。またどこかで・・・。

【使用環境】
NW-A16に直挿し。特に生活音の聴こえない環境で使用。

【デザイン】
 かなり工業的で箱型なデザインとなっています。装着感は悪くないものの、もう少し丸みを帯びさせるとかできなかったものかと個人的には思います。
 BAドライバーが格納されている部分は半透明となっており、真鍮の
音導管やネットワークを見ることができます。それなだけに金色の「SONY」や「XBA-300」という文字が邪魔です。

【音質】
 
周波数特性的なバランスは、弱ドンシャリ。低音は、量こそ多めであるものの、深いところが出ておらず、軽い質感となっています。中音は、非常に解像度が高いとは言え、別に悪いわけではありませんがパッとしません。高音は、非常に解像度が高く、また非常に高いところまで聴こえます。人によっては中高音寄りと判断しても不思議ではないバランスです。総じて、リスニング向きで特徴的な音質となっています。
 全体的な解像度は、非常に高いです。音の定位感や分離具合は、良い。
 音場の広さは、やや広めです。ただ、前後方向については普通です。

【フィット感】
 ハウジングの形状の割に、しっかりとフィットします。耳が小さい人でも装着感が良いと感じると思います。
 ちなみに、上下を反転させてSHURE掛けすることもできますが、ケーブルを下に垂らす普通の装着法よりフィット感は劣ります。
上下を反転させても悪いというわけではありませんが。

【タッチノイズ】
 小さめです。SHURE掛けすれば、一層小さくできます。

【外音遮断性】
 高めです。ウレタン製低反発イヤーピースを装着すれば、SHUREやWestoneなどにも劣らない遮音性と成り得ます。

【音漏れ防止】
 調べていませんが、気にならない程度だと思います。

【携帯性】
 付属のケースの使い勝手が悪いものの、イヤホン自体は携帯性が高いです。コネクタ部の作りも頑丈そうですし、簡素でもケースに入れておけば、持ち運びは容易だと思います。

【総評】
 2万円付近のイヤホンとしては、良い出来だと思います。逆に、フラグシップとか高級モデルとかとして見ると、色々と惜しい部分があります。特に重低音の出方が残念だと思っています。旧XBAシリーズのようにツインウーファーの4BAモデルが出たら、かなり良い出来になるだろうと思える出来ではあるので、コスパを重視する人にとっては買いなイヤホンだと思います。Ultimate Earsの「UE900s」やHeir Audioの「Heir 3.Ai S」が4万円近くすることを考慮すれば、リスニング向きのイヤホンとしてはコスパが非常に高いです。


【備考】
比較に用いたイヤホン…UM pro30、UE900s
・初回レビュー執筆時点では、24時間ほどホワイトノイズでエージングした程度の状況。

・MMCXケーブルでリケーブル可能。ただし、独自規格に等しく、多くのMMCX規格のケーブルではコネクタ部分がグラつくと散見される。
・ハイレゾ対応。
レビュー内容の変更:1回
 1回目:2016年1月24日 修正
 
【音質】【総評】:ボーカルの定位について、評価を修正。
           試聴に用いた曲の選曲が悪かったため。