
NW-A16に直挿し。特に生活音の聴こえない環境で使用。
【デザイン】
ロボットのアームのようなデザインとなっています。関節部は遊びがあり、少しであれば動かすことができます。このようなデザインなため、装着時は耳からアームが生えているような見た目となります。
質感は割と良いものの、プラモデルのような派手な色のプラスチックで作られている感は否めません。また、ハウジング色が赤以外のカラーリングでは、コードが蛍光色と無駄に派手な点が難点です。
【音質】
周波数特性的なバランスは、低音寄り。低音の量が多く、ボワつかない程度に解像度が低い質感となっています。中音域は、男性ボーカルの音量が小さく、女性ボーカルの音量は並みといった具合です。解像度は普通、厳しく判定するなら若干悪めと言ったところでしょうか。高音は最も量が少なく、伸びが悪く存在感が薄いです。全体的に、良く言えば聞き疲れしにくい、悪く言えば癖が強い音質となっています。
全体的な解像度は、やや悪いです。音の定位感や分離具合は、標準的かやや良いです。
音場の広さは、並みです。
【フィット感】
細長いハウジングの例に漏れず、イヤーピース頼りです。イヤーハンガーによる支えはありませんが、本体が軽いので、フィット感自体は悪くありません。標準的でしょうか。下手なサポートが付いているよりマシです。
【タッチノイズ】
やや大きめ、普通より少し大きい程度です。暗い耳から大きくはみ出るような装着感になるので、あまりケーブルが体に触れないことが大きくなり過ぎない理由のようです。
【外音遮断性】
やや高めです。電車の中では物足りないと思いますが、外を出歩く程度なら、騒音が気にならない程度の遮音性はあります。
【音漏れ防止】
調べていません。
【携帯性】
アームの関節部の耐久性が気になるものの、普通だと思います。キャリンググッズが付属していないので、別途用意する必要があります。
【総評】
TDKがオーディオ分野から撤退するとか何とかで、現在投げ売りされています。その結果、当初は3000円程度だった当イヤホンも1000~1500円で購入できる状態です。その上での評価となりますが、1500円なら良い方だと思います。2000~3000円の低音寄りイヤホンと同等です。アニメソング向きのチューニングとなっているようで、その音質が一般的な同価格帯の低音寄りイヤホンより好みかどうかによってオススメ具合が変化します。
強いて言うなら、主に女性ボーカルの曲を聴く低価格帯のイヤホンを求めている人向きです。まぁ、アニソンに限定すれば、確かに5000円以上の品にも劣らないポテンシャルはあると思いますし、アニソンを聴くなら余裕があれば買っておいても良いと思います。
【備考】
・比較に用いたイヤホン…HP-CN40A、UE900s
・初回レビュー執筆時点では、24時間ほどホワイトノイズでエージングした程度の状況。
・イヤーピースをSONYのハイブリッドイヤーピース(Mサイズ)に変えて使用。
・レビュー内容の変更:0回