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パナソニック「HDC-TM45」
秋が深まり、心地よい秋晴れが増えてきた。行楽には最高の季節だ。家族や友だちと楽しく旅行に行ったり、ゆっくりとひとり旅に出かたりするのもいい。旅に欠かせないアイテムの一つがカメラ——。今回は、コンデジ並みに軽くなったビデオカメラのランキングを紹介しよう。
【図表データ入りの記事】
●1~5位は横型、6~10位は縦型タイプに
さっそく、「BCNランキング」で売れ筋ランキングをみていこう。今回は、今年9月のデジタルビデオカメラのうち、重さ200g未満の製品に絞り、カラーバリエーションを合算した軽量モデルの販売台数シェアを抽出した。
1位は、パナソニックの「愛情サイズ」で知られる「HDC-TM45」で、シェアは46.8%。圧倒的な人気を獲得した。本体サイズは幅51.5×高さ59.0×奥行き109.0mm、重さは193g。光学34倍ズーム、光学式と電子式の手ブレ補正機能などを搭載している。映像は、32GBの内蔵メモリやSDカードに記録する。カラーは、クリアホワイト、ベリーピンク、キャメルベージュ、ショコラブラウン。発売は2011年2月。税別平均単価は3万8311円。
2位はビクターのEverio(エブリオ)「GZ-HM450」で18.4%。本体サイズは幅51.0×高さ55.0×奥行き111.0mm、重さは195.0g。光学40倍ズーム、電子式手ブレ補正機能などを搭載している。映像は8GBの内蔵メモリやSDカードに記録する。カラーはプレシャスシルバー、クリアブラック、ルージュレッド。発売は2010年12月。税別平均単価は2万2444円。
3位には同じくビクターのエブリオシリーズで内蔵メモリ32GBの「GZ-HM670」が入った。シェアは16.3%。2位の「GZ-HM450」に比べ、室内や暗いシーンでの撮影に強い。本体サイズやズーム、手ブレ補正機能は「GZ-HM450」と同様。カラーは、ピンクゴールド、ロイヤルブルー、ルージュレッド、アーバンブラウン、シルキーホワイト。税別平均単価は3万4347円。
4位は、世界最軽量をうたうパナソニックの「HDC-TM25」が入った。シェアは5.8%。本体サイズは、幅51.5×高さ57.5×奥行き108.5mm、重さ169.0g。光学16.8倍ズーム、光学式手ブレ補正機能などを搭載する。映像は、8GBの内蔵メモリやSDカードに記録する。連続撮影時間は約135分で、今回1~3位に入った製品の110~120分前後に比べても長い。発売は今年2月。カラーは、シルバーとレッド。税別平均単価は2万6972円。
5位は、ビクターのエブリオ「GZ-HM690」が入った。シェアは2.0%。2位「GZ-HM450」、3位「GZ-HM670」と同じシリーズの最上位モデル。64GBの内蔵メモリを備える。カラーはプレシャスシルバーとクリアブラック。税別平均単価は4万3869円。
1~5位までの製品は、撮影時にベルトで手を本体に固定して持つ横型タイプだが、6~10位にはコンパクトデジカメのような薄い縦型タイプとなった。6位に入ったのがGEの「DV1」、7位が三洋電機のXacti(ザクティ)「DMX-CS1」、8位がパナソニックの「HX-DC1」、9位がビクターのPICSIO(ピクシオ)「GC-FM2」、10位がコダックのPLAYSPORT2「Zx5」。どれも簡易型のビデオカメラなので、ポケットにも入るほど小型で携帯性にすぐれている。ただし、これらの機種は、フルHD撮影は可能なものの、光学ズーム倍率が低いので、遠くの景色や運動会の撮影には向いていない。最も光学ズーム倍率が高いのが9倍の三洋電機「DMX-CS1」だ。しかし、1万円以下や1万5000円程度で手に入る機種もあるので、日常のできごとや旅の思い出を気軽に撮影できる。
●旅の思い出もフルハイビジョン動画で
JTBが7月に発表したウェブアンケートの結果によると、旅先で写真を積極的に撮影すると回答した人は7割以上、主に利用するカメラはコンパクトデジタルカメラが8割を占めたという。コンパクトデジカメが旅に欠かせないアイテムになっている一方で、「ビデオカメラ・DVDカメラ」は2%だった。
ビデオカメラは、重たくてかさばるので、旅行で気軽に持ち歩くには抵抗がある人もいるだろう。しかし、今回紹介した製品のように、軽量タイプが増えてきたことで、持ち歩いてもそれほど苦にならなくなっている。1~10位までの製品はフルハイビジョン動画撮影に対応しているので、旅の思い出を残すには最適だ。また、ブログやYouTube、FacebookなどのSNSサイトに、PC経由で手軽にアップロードできる機能を備えた製品も増えている。子どもの運動会や、卒業・入学、結婚式などのイベントでの撮影に限られていたビデオカメラの出番を、旅の撮影にも広げよう。(BCN・田沢理恵)
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