11月5日(土)に弊社主催のライブイベント「Kira★Pon Osaka Vol.1」が開催され、オーナメントプロモーションからはSOS、CHU★CHU MOUSE、あんじゅの3ユニットと、森澤由妃、それにTMCモデルの大久保瑠香が出演しました。
提携タレントの正木琴菜もはるはる関東から西下し出演、MCも提携タレントの加藤菜都美が、南りょう・加森未紗の両中学生を引っ張りがんばってくれました。
共演相手が、第5回全日本アニソングランプリで全国優勝した鈴木このみ(=KONOMI)であり、全日本カラオケグランプリ関西大会新人賞やBAKKY BASIC OF SONG優勝の渚紗、また関西大手事務所の主力ユニットLow Kick Angelsと、ウチの新人たちにとっては雲上人チックなメンバー。まずこれらの子たちのオーラに、一同タジタジの中で第1部がスタート。
記念すべきキラポンのオープニングは、湯原杏奈・岩下詩歩・北川ひとみの中学生美少女ユニット「CHU★CHU MOUSE」。
まあ「美少女ユニット」ということで歌唱力はともかく(笑)、緊張感が漂う中で精一杯のステージを見せてくれました。
個人的には、この日が来るのを誰よりも待ち望みながら9月に悲しい引退をした元メンバーの懸命な練習姿を、いまステージにいる3人にオーバーラップさせ、涙目になってしまいました。
と同時に、あのチュチュがようやくスタートラインに立ったのだなあという感慨で、胸が一杯になりました。
しかし感傷的になったのはここまで。何しろ第1部だけでも74名の来場者でその熱気がすさまじく、病気持ちの身にはさすがにキツい。あとは後方の椅子に座ってMCに進行を任せるしかなかった。
ちなみに控室を覗くと(変な意味ではない)、熱さまシートをデコちんに当てソファーに横たわっているSOSのメンバーが・・・上には上がいるものだと、彼女の体を気遣いながら妙な感心をした。そのメンバーも無事に舞台を終え、帰り際にはピンピンしていたが。
第2部のオープニングはあんじゅ。南りょうと藤澤莉奈の仲良しコンビだ。出演者中最年少のりなを、りょうが母親のように気遣いながら(といっても2人の年齢差は4年だけ)、修正点もきちんと修正してきてまずまずのデビューを飾った・・・ようには思えた。
KONOMIの透き通るような歌声で会場がうっとり聞き惚れた後、問題のSOSが登場!
何しろこの日一番の13人という大所帯。ステージ上だけでは立ち切れず、トップ6人が舞台の前で踊るハメに。
ところがこれがお客さんに大ウケ。しかも後ろに並ぶ7名が必然的に脚光を浴びるポジションとなった。ケガの功名とはまさにこのことか。
もうこのユニットは歌唱力とかダンスの巧拙とかいうレベルを超えていて、とにかく元気一杯の大迫力で勝負。第2部86名のお客さんの前でガンガンやってくれました。
まあ普段公道を集団で歩いている時から放歌騒音どこ吹く風のお嬢さん方なので一緒に行動するには耳栓必携なのだが、それをはじめて目の当たりにした観客の方々には、それこそ「SOS」と発したいぐらいの強烈な印象が残ったことに違いない。
続いて「Kipa★Ponオールスターズ」として全出演者がステージ上に登場、湯原杏奈がソロで、渡辺千尋と大久保瑠香がデュエットでそれぞれ1曲ずつを熱唱し、ライブ終了。
現段階では実力こそまだまだのSOSだが、物販の際の人気だけはNo.1。おまけにマイヤレスマイクを持ち出し、お客さんの呼び込みまではじめる始末。なぜか第1部出演のチュチュも空きスペースにヤミ出店し、ともに完売近いグッズの売れ行きを示した。
こういった学芸会的なノリが、これからもこの子たちのウリになるのか。
しかしここまで漕ぎつけたのは本人たちの涙ぐましい努力ももちろんだが、そんな彼女たちを暖かく見守っていただいたファンの方々や関係諸氏の応援があっての賜物である。
ユニットを育てるのは難しいと、TMC単独の時代から各方面のお誘いを受けてもずっと拒否し続けてきた。
そしてオーナメントプロモーションを立ち上げ実際にグルー育成をはじめてからも、やはり気力と体力、それに金銭面での負担がずっしりとのしかかってくる。
もう事務所でふさぎこんでいる時に、あの大騒音が集団で「おはようございま~す!」と言いながらけたたましくピンポンピンポンピンポ~ンと呼鈴を鳴らす・・・するとまた元気が出てしまう。いきなり「アホか!」という怒声から応じてしまう・・・おかげで、弱かった心臓もほとんど良くなってしまった。
会場をレンタルしていただいたボルケーノさんで開催されている「BAKKYデビュープロジェクト 」というガールズライブに、まだ素人上がりに過ぎなかった湯原杏奈らを連れて行ったのが4ヶ月前。そのステージ上でキラキラと輝いていた戸島久伶愛ちゃん という1人の同じ中学2年生のシンガーを見て、杏奈らは強い憧れを持った、という。
「くれあちゃんのようになりたい!」
・・・そのくれあちゃんが客席で応援してくれる中、第1回目のキラポンは無事終了したのである。