今年から子作りを始めたんだよ。
永遠の憧れ。
暖かい家庭。朝食の焼き魚。暴力や支配のない世界。ここでだけは肩の力を抜けると、意識するでもなく脱力できる、居場所。
30歳も目前。
気づけば少し焦らなければならない年齢。
二人産むのではあれば、本当に駆け込みなんだろうなという時期。
何も準備は整っていない。土台もない。
ただ、産むしかない。
きっと色々な保険や支援があるし、なんとかなるだろうとは思っている。
問題は自分の心。
憧れなのに、切望しているのに、生理予定日になると怖くて耐えられなくなる。
先々の楽しみが奪われる、とすら。
その日のひとつが、昨日だった。
Age Factoryとさよならポエジー。横浜F.A.D.
わたしはこの日にどうしても立ち会いたくて、生理予定日に何度も何度もお腹を強く摩ったのだ。
剥がれろ、剥がれろ、血よ出ろ、生理こい。
まだ、こないでくれ。
私は地に足をつけて、立てるのだろうか。
2本の足で、立てるのだろうか。
時代、などと。価値、などと、言ってる場合ではない、そんなことを嘆いても、そこに何かを見出しても、時代が変わってくれるわけではなかろうもん。
自分に嫌気がさしながらも、ライブは行けてよかった。剥き出しの天井も、打ち上げの様子が目に浮かぶような、若手が乱雑に貼ったパスも。トイレに貼ってあったチョモランマトマトのポスターも。
柔軟剤の匂い、当たる肩、足元にたまる冷たい酸素。真っ白なLED。スピーカーからまっすぐ飛んでくる轟音。
全てが愛しく、全てを感じたような。
大合唱も、全て。
出来れば会話がしたかったけど、ポエジーは、アユちゃんは、ライブを見れば近況報告を受けたような感覚になるので、それだけでいいかなと思えた。
数年間音楽業界で働いていたけど楽器のことはよくわからないし、エフェクターとかもどう繋がってどういう原理で音色を変えるのかもわからない。だから、バカみたいだけど、とんでもなく器用だなぁと思ったんだよ。笑
あとね、繋ぎが本当に美しかった。
なんか感想を寄越せと言われると、かなり難しいな。全てが愛おしかったから、何が印象に残った、とか、ない。浅くなっちゃうから具体的に文字に起こしたくないな。笑
20000円を超える出費だったけれど(私にとっては死活問題)、やはりライブは相当の価値だ。
実体を手に入れたわけではないけど、ほんわかしたまあるい白いのが心に残ったのさ
どうせ死ぬなら今が良いなと、今、まさに今高速バスで考えてるんだ。子供もいないし、死にたいわけではないけど、今死ねたら成仏できる気がする。
自死は選ばない(選べない)けど、たまたま、偶然、死ねたらすごく良いな。
それほどの宝だ。もう一回、が叶わなくなる前に死ねたら、