久々の更新になりますが少しお伝えしなければならないことがあります。7月から6回ほど不定期的に更新していたモータースポーツ革命ですが、わたくしの都合上来年の4月まで更新をするのが難しい状況となってしまいました。したがって、始まったばかりの企画ですがしばらく休止させていただきます。Twitterの更新は継続していきますので引き続きよろしくお願いいたします。

 

 みなさんこんにちは。リオデジャネイロオリンピックも終わり夏休みも終盤を迎えていますね。私としては今週末に鈴鹿1000kmが開催されますが、レース後の花火を見ると毎年夏の終わりを感じますね。さあ今回のテーマは私が現役で1番好きなドライバー「小林可夢偉」について執筆させていただきたいと思います。

 まず今年可夢偉は前年からのスーパーフォーミュラーに加え世界耐久選手権にも参戦することになりました。再び世界で戦う可夢偉の姿を見れることに多くのファンが喜んだことでしょう。また、国内復帰2年目となる今年は昨年果たせなかった優勝を早々にしてくれるとが思っていた人も多いと思います。しかし、4戦終了した時点での可夢偉のポイントは0。表彰台どころか入賞すらしていない状況です。これにはいくつかの問題があると思います。1つ目は度重なる不運。F1時代から運がないことがよくありましたが今年もそれを発揮してしまっています。開幕戦のメカニックのピットでのミスがそれを印象図けていると思います。そしてもう1つが予選。ここまで8位、17位、9位、14位とQ3まで進出したのはわずか1回。しかもこの鈴鹿でもミスをしています。私は開幕前の鈴鹿テストに行きましたがその時の可夢偉は明らかに好調でした。タイムも常にトップ3に入っていましたし、今年はやってくれると思うような走りをしていました。しかし、いざ開幕してみると今年は明らかに速さがないように見えます。そして先週は昔からのライバルで今年デビューした関口雄飛が優勝し、可夢偉より先に優勝しました。これは可夢偉にとっても何かを感じさせたのではないでしょうか。そして多くの人が心配していることは可夢偉が以前の速さを失ってしまったのではないかということです。しかし、その心配はないと思います。今年のル・マン24時間レースで全体ベストタイムを出したのは可夢偉であるからです。これは日本人では初の快挙であり素晴らしいことです。今年プロトタイプマシンでは初めての挑戦となったわけですが、その初年度でこの偉業はなかなかできるものではありません。

 現在は苦戦をしている可夢偉ですがどこかのレースをきっかけに爆発してほしいと思います。可夢偉らしいファンに魅せつけるレース。そんな走りを1日でも早く見たいと心から願いたいです。

 

 

 久々の更新とないますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?。お盆休みも終わり8月もまもなく終わります。さあ今回は、F1におけるチームメイトのバトルについて執筆させていただきたいと思います。

 現在F1は11チームあり、各チームから2名のドライバーが出場しています。チームメイトというのは仲間でありながら最大のライバルと考えてもいいでしょう。よくわかる例としては2014年からのメルセデスです。2人とも約2年前からしのぎを削るようなバトルを繰り広げていますよね。ここ2年はハミルトンが勝ち越していますが今年はどうなるのでしょうか?。もちろんチームによっては無茶にバトルをしないところもあります。フェラーリなんかはチームプレイを重視したチームだと思います。フェラーリがこの戦略をとれるのには2人のドライバーの性格上でしょう。特にライコネンなんかは自分がファーストやセカンドといったことを気にしないドライバーです。そしてこの2人は良いコミュニケーションがとれています。特に今年印象的だったのが中国グランプリ。オープニングラップでクビアトのラインが不自然であったため、フェラーリは同士討ちをしてしまいました。レース終了後ベッテルがクビアトに激怒するシーンが国際映像で映し出されていましたが、ベッテルは自分だけでなくライコネンが絡んだことについてもクビアトに伝えていましたよね。今最も団結力があるのはこのチームだと思います。あとはもう少しマシンの戦闘力があがれば、メルセデスやレッドブルに追いつくこともできると思います。

 このように、チーム内で成績が同等のチームもあれば、そうでないチームもあります。私は特にハース、マノー、サウバーの3チームが歴然としています。まずハースですが、このチームは今年デビューしたアメリカンドリームのチームです。フェラーリの第2チームであることからグロージャンは開幕戦でいきなり6位などとシーズン序盤は大健闘しました。現在は少し苦戦しているもののチームで28ポイント獲得しています。しかし、残念なことにこのポイントはすべてグロージャンのものであるということです。チームメイトのグティエレスはここまで1戦も入賞できていません。これは少し問題があります。チーム内でこれだけの差が本来はあってはならないからです。もちろんマシンは同じであるからです。要員と考えられるのは2人のドライビングスタイルでしょう。クロージャンがアグレッシブなスタイルであるのに対して、グティエレスは冷静であまりバトルはしません。いけるときに行こうとするドライビングです。今年、せっかくF1復帰に成功したグティエレスですが、このままでは来季のシートは厳しいことでしょう。

 マノーやザウバーもハース内に似てます。マノーに関しては今季、ウェーレーンとハリアントというコンビでしたが決勝結果にかなりの差がありました。そして予想通りハリアントはスポンサーの理由などから交代することになってしまったわけです。もちろん結果さえ残していればスポンサーも協力してくれたことでしょう。やはり、ウェーレーンとハリアントでは差がありました。最後にサウバーですが、こちらは両者とも現時点ではノーポイントです。今年は非常に苦戦していますが、ナッセとエリクソンでは違いがあります。ナッセは厳しいマシンながらスタートダッシュを決めたり、早いマシンと何周にわたってバトルするなど非常にレース運びがうまいドライバーだと思います。しかし、エリクソンは一発のタイムも出ず今年はハリアントと下位争いをしていることが多くあったと思います。エリクソンはケーターハム時代もチームメイトである小林可夢偉に差を付けられていました。厳しい言い方ですが、ナッセは上位チームに。エリクソンはF1では通用しないドライバーだと思います。

 以上のことからチームメイトというのは非常に大切ということがうかがえます。やはりこの競技は速さが大切です。お金も大切ですが速さがないドライバーはF1から去るべきであると思います。

 さあ8月に入りましたねー暑いですねー。そして今週はSUPERGTが富士スピードウェイで開催されます。夏の3連戦第2弾となるレース。果たしてどのようなレースになるのでしょうか?今回はSUPERGTをテーマに富士でのレースを予想してみたいと思います。

 今年のSUPERGTも早くも3戦が終了。ここまでGT500クラスは開幕からGT-R勢が3連勝しています。それに対して予選での速さはあるが優勝のないレクサス陣営。そして苦戦が続きのホンダ。ここでウェイトを確認しながら注目チームを予想していきたいと思います。まず日産陣営ですが、開幕から2連勝したんニスモも今回84キロものウエイトを積みます。今年から昨年までの燃料リストリクターと呼ばれるものが廃止され、がっつり重りを積むことになったのでこれは非常に厳しいことでしょう。こうなってくると、速さはあるが運のないインパルはウエイト12キロ。前回の富士でもポールポジションを獲得し、残り5周までトップだったことから相性はいいはず。そしてこのままでは星野監督が怒るはず笑。インパルは今回の本命の1台と言えるでしょう。続いてレクサス陣営ですが、キーパートムスとサード以外はそこまで重くないので期待できるマシンは多いのですが中でもバンドウに期待したいですね。というのも、前回のレースでは予選14番手から最後までトップ争いをしていましたよね。最終的には表彰台には届きませんでしたが速さは見せました。また、鈴鹿テストでも上位タイムを出しており、前回の予選はタイムを出す前に赤旗で予選が終わってしまったことが順位に影響しています。前回のSUGOで同じヨコハマユーザーのKONDOレーシングが優勝していることから黙ってはいないでしょう。GT500最後はホンダ陣営ですが、こちらは本命とかではなく全車期待できます。開幕戦と第2戦では下位を争っていたホンダ陣営。前回のSUGOで早くも2期目のエンジンを搭載して、やっと戦えるマシンになりました。SUGO前の鈴鹿テストでも1日目はドラゴコルセ、2日目はARTAがトップタイムを記録し、高パフォーマンスだったので期待していました。予選では3台がQ3に進出し、リアルレーシングが2番手グリッドを獲得しましたが、決勝ではアクシデント等もあったために6位が精一杯。終了後ランキングトップ10にホンダのチーム名は一つもありませんでした。現在500クラスは15台がエントリー。つまり、下位5台をホンダが独占しているわけです。今回の富士はテストから見ても、今年ハイブリッド降ろしストレートスピードを失ってしまったので厳しい部分はあると思います。しかし、この富士で結果を残さないとまずいのも事実です。上がり調子であることは間違いないので期待して見守りたいですね。

 次に今年は新車のGT3マシンが増えて注目の300クラスですが、ここまでAMG、GT-Rそしてプリウスが勝利しています。今回もストレートに定評のあるGT-R、そしてM6は外せないマシンでしょう。GT-Rは前回の優勝車両ですし、M6は前回のポールマシン。富士での相性は抜群のはずです。そして今回もっとも注目したいのはランボルギーニーウラカンです。ウラカンは開幕前の鈴鹿テストや岡山テストでも好タイムを連発。また、鈴鹿では西ストレートで260キロを記録していました。しかし、その後性能調整を受けることになり、開幕戦では目立った成績を残すことはできませんでした。しかしながら、第2戦の富士では調整が少し和らぎJLOCの88号車が速さを見せました。特にストレートでは288キロを記録したそうでもはや怪物なみのポテンシャルを秘めています。最終的にこのレースは表彰台争いを繰り広げるもののトラブルでリタイアしてしまいましたが、間違いなく勢いのあるマシンだと思います。

 今回の富士がシリーズの真ん中でもあるため大切であることはどのチームも把握しているはずです。多いに期待したいと思います。

 みなさんこんにちは、暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?あと2日で7月も終わりでです。この夏休みにかけてモータースポーツ界では来シーズンに向けた動きというものがあることでしょう。今回はそれに先駆け、あるチーム、ドライバーの今シーズンの振り返りをしていきながら執筆していこうと思います。

 今シーズンのF1には天と地がひっくり返った2人のF1ドライバーがいます。1人がマックス・フェルスタッペン。そしてもう1人がダニール・クビアトです。ともにレッドブル出身の育成ドライバーであります。今シーズンレッドブルは昨年とラインナップを変更せずに開幕戦を迎えました。両チームとも昨年よりパフォーマンスが向上していた。クビアトに至っては第3戦の中国GPで3位表彰台を獲得。チームメイトリカルドよりも先に表彰台に立ちました。しかし、クビアトの母国となるロシアGPにおいて、彼はF1ドライバーとしてふさわしくないミスをおかし多重クラッシュを招いてしまいました。これに、巻き込まれたドライバーの1人であるセバスチャン・ベッテルはもちろん激怒でした。実は前戦の中国でもスタートでベッテルはクビアトに邪魔されライコネンとの同士討ちをしていました。その時も、表彰式前に2人が口論しているシーンが国際映像に映し出されたのは印象的でした。このときは特にペナルティーもなかったもの、今回そうはいきませんでした。待っていたのはトロロッソへの降格でした。そして、トロロッソからフェルスタッペンが昇格するとのことでした。私は、このニュースを見たときは反対の意見を持っていました。フェルスタッペンはまだ18歳でキャリアも非常に浅かったからです。彼の才能がすごいことはわかっていましたが、いきなりすぎると思ったからです。しかしながら、フェルスタッペンは移籍後初のレースで勝利を飾るのです。これには、世界中が驚いたはずです。レッドブルも本来はスペインのみの交代との見方もありましたが、このレース後もフェルスタッペンを起用することになりました。一方クビアトはというと、トロロッソのチームメイトでもあるカルロス・サインツが26ポイント獲得したのに対して、クビアトはたったの2ポイント。本来サインツに実力を見せつけるというのがレッドブルの考えでしたが逆効果になってしまいました。このトロロッソというチームは厳しい世界であり、かつタイミングが非常に大事です。かつて、トロロッソにはセバスチャン・ブエミやジャン・エリック・ベルニューといった若手ドライバーがいましたが彼らがシートを獲得することはありませんでした。一方リカルドやクビアトはマーク・ウェバーの引退とベッテルの移籍があったために、レッドブルのシートを手にすることができたわけです。順調にステップアップしてきたクビアトでしたが、フェルスタッペンの活躍により多くの挫折を味わうことになってしまいました。まさに天と地です。

 最近になって、レッドブルがクビアトとは来季契約しないという噂が出始めました。やはり結果が全てです。また彼が今シーズン調子を取り戻すとはとても思えません。しかし、ウィリアムズ移籍という良いう噂もあります。あくまで噂ですが・・・・。私は彼にはまだF1に残っていてほしい気持ちがあります。彼には強いメンタルがあります。ベッテルとの口論でも彼は終始笑顔で自分の思いをぶつけていたのは印象的です。そして、彼はまだ22歳です。まだまだこれからといったドライバーに間違いありません。F1をあきらめてしまうのはもったいないことでしょう。クビアトがどのような形で来季活動しているかは分かりませんが、彼の幸運を心から願っています。

 皆さんこんにちは。昨日のSUPERGTは劇的な勝利でしたね。また、F1ではハミルトンが優勝したことによりランキング首位に躍り出ました。これを機にニコが昨年にように不完全燃焼なレースを残りでしていただくないというのが割れながらの願いでもあります笑。さあ、今回のテーマは私が実際に大学の課題で書いた論文について紹介させていただきます。これは、モータースポーツを全く知らない人に解説するために作ったものなので少々物足りないかもしれませんが最後までお付き合いください。

 

 モータースポーツ活動は、実際多くの自動車メーカーがモータースポーツ活動に関わることで新技術の開発を進めることができ市販車の開発・製造へと生かされてきた。青山 元男 「図解雑学 F1マシンの秘密(2009年) P266」によるとモータースポーツとは自動車メーカーが最先端の技術を用いて独自に開発したレーシングマシンと呼ばれる車を使い、マシンの速さ、ドライバーのテクニック、チームワークで勝敗を争う世界的なスポーツである。よってモータースポーツ活動は世間から「走る実験室」と呼ばれるようになった。しかし、環境問題が重要視されるなか、世界的にガソリンによる二酸化炭素を多く排出するモータースポーツ活動において批判的な世論が多く見られる。そこで、モータースポーツ活動においての社会貢献とは具体的に何なのか?走る実験室呼ばれる理由は何なのか?どのような環境問題に対する取り組みをしているのか?以上の3つの事柄を詳しく調べ、モータースポーツに対する世間の悪いイメージを変えたいと思い論文を進めることにした。

 まず、モータースポーツ活動は環境を重視した社会的な貢献を行っている。例えば、中島和輝「我が国の四輪モータースポーツ文化と課題-スポーツ文化体系による考察(2010)」によると、実際多くの自動車メーカーがモータースポーツ活動にかかわることで新技術等の開発を進めることができ市販車の開発・製造へと生かされてきたと記されている(中島、2010, p. 29)。具体的には、日経Automotive Technology「エンジン技術大全(2011)」によると日産自動車が開発したレースカー「R91CP」に希薄燃焼エンジンを搭載しレースに参戦した (日経Automotive Technology, 2011, p.38)。そして、日産自動車はエンジンの燃費の良さを生かし、給油の回数を減らすことでレースに勝利をおさめた。実際、レース結果から二酸化炭素の削減のための手がかりを発見することができた。つまり、実験成功である。そして、このエンジンの結果を取りいれ、市販用に開発された自動車に同モデルのエンジンを反映できたと記されている。したがって、モータースポーツ活動は単に速さを求めレースに勝利することを目的とするだけでなく、レース活動を開発の場とすることで新たな技術の促進の手助けとなり社会に貢献している。

 2つ目は、モータースポーツ活動に対して批判的な意見が多いが、それは間違った理解である。世論の意見によると、現代社会において環境問題が重要視されているため、ガソリン等の二酸化炭素を排出するモータースポーツ活動に対して批判的な意見が多い。確かにモータースポーツの本当の趣旨を理解していない人にとっては速さだけを求めガソリンを消費する活動に時間とエネルギーの無駄を主張するのも分からなくはない。しかし、福島淳一「自動車技術中部支部法 (2016) NO78、P58」においてもモータースポーツ活動を通じて環境技術を進化させ、両産車に練り込んでいく、そのような「両産車に適用可能な開発」を担うようになってきていると書かれている。実際、世良耕太「F1機械工学大全」によるとF1マシンは1kmあたり2リットルのガソリンを消費する。対して、国土交通省「平成26年度 自動車燃料消費統計 年俸」によると一般トラックの消費量は1kmあたり3,4リットルであった。したがって、一般トラックよりもF1マシンのほうが環境重視でありエコカーであるといえる。つまり、モータースポーツ活動を通して得られた開発記録が実際の自動車社会に影響を及ぼしていると考えている。

 3つ目は、世間にモータースポーツ活動がもたらす環境への影響について正しい理解を広め、間違った捉え方を減らしていくためには、一般メディア等でその様々の活動を紹介してくべきであるということだ。上記にも記した通りモータースポーツ活動は様々な環境問題を意識した取り組みが行われている。例えば、トヨタ自動車株式会社 モータースポーツ本部 モータースポーツユニット開発部 主査の福島淳一氏の論文によると、トヨタ自動車はエンジン開発において、限られた燃料を効率的に燃焼させたほうがより速く走るということを発見。すなわち、「エンジンの性能競争=熱効率向上競争」の構図であり、「両産車に適用可能な開発」であると言い切れる。これは環境問題を重視したモータースポーツ活動の貢献である考えてられる。ところが、このようなことを知っている人はごくわずかであり、以下のような国際貢献を知らずして多くの人はモータースポーツを悪く捉えている。これは一般メディアの露出の少なさが原因であると考えられる。以前は速さと勝利を求める場として活動が行われていたが、それはもう過去の話である。2014年からは世界最高峰のレースF1においてもハイブリッドエンジンになり、プロトタイプの最高峰である世界耐久選手権もハイブリッドエンジンでレースが開催されている。日本においてもホンダがF1にエンジン供給といった形で参戦し、トヨタも世界耐久(WEC)にワークス体制で参戦を続け、世界最高峰の舞台において環境問題を重視した開発が進められている。車は日常のツールとして必用不可欠であり、石油でない新しいエネルギーを使用するようになっても車は存在しなければいけないと思っている。そのための開発の場として行われているのがモータースポーツである。しかし、モータースポーツというのはスポーツの中で最もお金がかかると言われている。つまり、お金がなければレース活動に参加できず、新しいエンジン等の開発もできない。したがって、企業のバックアップ等が必要である。実際現時点でモータースポーツを支持している日本の企業は非常に少ない。これは、単に関心がないからではなく、モータースポーツ活動における社会貢献が世間に知られていないからだ。だから、ホンダやトヨタなどの日本企業のモータースポーツ活動における貢献を、一般メディアで露出していくべきだと考えられる。

 以上のことからモータースポーツは様々な環境問題を意識した様々なが取り組みが行われている。レースで培った技術が一般車両の技術に反映されているほか、新たな最新技術の開発の場としても利用されておりまさに「走る実験室」であるといえる。また、上記には記さなかったが2014年からガソリンを使わず電気のみレースをする「Formula e」であったりなど今後の自動車社会の貢献のため日々新たな取り組みが行われている。したがって、モータースポーツは環境をはじめとする社会貢献を行っていると主張する。

参考文献

青山元男.図解雑学 F1マシンの秘密、ナツメ社、2009年、P266

国土交通省.平成26年度 自動車燃費消費統計 年俸」、2015年

世良耕太.F1機械工学大全、三栄書房、2014年

福島淳一.自動車技術会中部支部報No78、2016、P53~55

中島和輝.我が国の四輪モータースポーツ文化と課題ースポーツ文化体系による考察、

2010年、P29

日経経Automotive Technology.エンジン技術大全、日経BP社、2011年、P38

 

 みなさん初めまして、関西に住む某大学生です。初めてなので簡単にご紹介させていただきます。私は幼いころからモータースポーツが大好きで将来ジャーナリストを目指しています。しかしながら、日本のモータースポーツの将来が非常に心配です。よく友人に言われるのは「モータスポーツって何?どんなことするの?」こんな回答が返ってきます。悔しいですが今年最高峰であるF1の無料放送をやめてしまったことを考えてもいたしかたないことだと思います。このような問題を少しでも解決していくため、このコラムで少しでも興味をもっていただきたいなというのが私の願いです。そんな記念すべき第1回は昨年F1登竜門で圧倒し、今年日本のスーパーフォーミュラーに参戦するストフェル・ヴァンドーンの将来について執筆していきたいと思います。

 簡単に経歴を紹介させていただくと、彼は24歳のベルギー人ドライバー。カート、フォーミュラールノーを経てそしてGP2で昨年、2位に160ポイントもの大差をつけシリーズチャンピオンに輝きました。同時にF1でマクラーレンのドライバプログラムにも選ばれており2014年から現在までリザーブドライバを務めており、今年のバーレーンGPでアロンソの代役で出走していきなりポイントを獲得しました。私は、そんな彼は昨年のGP2の結果をみてもF1でのフル参戦が間違いないと思っていました。しかし、待っていたのはどこのシートも満席状態という現実でした。実際、ここ2年のGP2チャンピオンがすぐにF1にステップアップできるという状況ではありませんでした。そこでヴァンドーンは日本のスーパーフォーミュラーへの参戦を決めたわけです。デビュー戦でいきなり3位表彰台。そして昨日まで行われていた富士でもポールポジションと才能を開花させています。やはり、彼は天才でした。ここ最近数多くの外国人ドライバーが参戦してきていますが、彼は別格です。

 彼の目標はもちろんF1であり、スーパーフォーミュラーへの参戦も1年のみということです。ところが、彼が2017年のグリッドにつくかと言われればそれは不透明であります。現在のマクラーレンは当初バトンがヴァンドーンと交代といわれていましたが、確かではありません。ですが最近になって、バトンにウィリアムズ説が出てきました。こうなれば、空いたシートに座るのはヴァンドーンで確定だと思います。しかし、ヴァンドーンをルノーに送り込むとの情報もあります。ですがマクラーレンとルノーは何の関係もありません。となれば、ルノーがホンダのパワーユニットになるのか?とも思いましたが、フルワークス1年目のルノーが簡単にやめるとも思いません。マクラーレンは以前から、ドライバーを決めるのに時間がかかることで有名です。2013年に放出されたセルジオ・ペレスは「彼らの決断のせいで他チームへの交渉が遅れた。」とコメント。結局ペレスは翌年にフォースインディアでの参戦が決まりましが、2014年にシートを失ったケビン・マグヌッセンは交渉の遅さに翌年は何のカテゴリーにも参戦できませんでいた。結局彼は1年のブランクを経てF1でルノーのシートを獲得し現在に至っています。

 ヴァンドーンにも同じ道のりがある可能性があります。ですが彼はすごい逸材です。彼なら第4期ホンダに優勝をもたらしてくれることだと思います。マクラーレンがアロンソ、バトンというドリームメンバーなのは否定しませんが、ヴァンドーンを失うのはもったいないことでしょう。彼が2017年どんな形で活動するかは不透明ですが、彼の健闘を祈りたいと思っています。