みなさん初めまして、関西に住む某大学生です。初めてなので簡単にご紹介させていただきます。私は幼いころからモータースポーツが大好きで将来ジャーナリストを目指しています。しかしながら、日本のモータースポーツの将来が非常に心配です。よく友人に言われるのは「モータスポーツって何?どんなことするの?」こんな回答が返ってきます。悔しいですが今年最高峰であるF1の無料放送をやめてしまったことを考えてもいたしかたないことだと思います。このような問題を少しでも解決していくため、このコラムで少しでも興味をもっていただきたいなというのが私の願いです。そんな記念すべき第1回は昨年F1登竜門で圧倒し、今年日本のスーパーフォーミュラーに参戦するストフェル・ヴァンドーンの将来について執筆していきたいと思います。

 簡単に経歴を紹介させていただくと、彼は24歳のベルギー人ドライバー。カート、フォーミュラールノーを経てそしてGP2で昨年、2位に160ポイントもの大差をつけシリーズチャンピオンに輝きました。同時にF1でマクラーレンのドライバプログラムにも選ばれており2014年から現在までリザーブドライバを務めており、今年のバーレーンGPでアロンソの代役で出走していきなりポイントを獲得しました。私は、そんな彼は昨年のGP2の結果をみてもF1でのフル参戦が間違いないと思っていました。しかし、待っていたのはどこのシートも満席状態という現実でした。実際、ここ2年のGP2チャンピオンがすぐにF1にステップアップできるという状況ではありませんでした。そこでヴァンドーンは日本のスーパーフォーミュラーへの参戦を決めたわけです。デビュー戦でいきなり3位表彰台。そして昨日まで行われていた富士でもポールポジションと才能を開花させています。やはり、彼は天才でした。ここ最近数多くの外国人ドライバーが参戦してきていますが、彼は別格です。

 彼の目標はもちろんF1であり、スーパーフォーミュラーへの参戦も1年のみということです。ところが、彼が2017年のグリッドにつくかと言われればそれは不透明であります。現在のマクラーレンは当初バトンがヴァンドーンと交代といわれていましたが、確かではありません。ですが最近になって、バトンにウィリアムズ説が出てきました。こうなれば、空いたシートに座るのはヴァンドーンで確定だと思います。しかし、ヴァンドーンをルノーに送り込むとの情報もあります。ですがマクラーレンとルノーは何の関係もありません。となれば、ルノーがホンダのパワーユニットになるのか?とも思いましたが、フルワークス1年目のルノーが簡単にやめるとも思いません。マクラーレンは以前から、ドライバーを決めるのに時間がかかることで有名です。2013年に放出されたセルジオ・ペレスは「彼らの決断のせいで他チームへの交渉が遅れた。」とコメント。結局ペレスは翌年にフォースインディアでの参戦が決まりましが、2014年にシートを失ったケビン・マグヌッセンは交渉の遅さに翌年は何のカテゴリーにも参戦できませんでいた。結局彼は1年のブランクを経てF1でルノーのシートを獲得し現在に至っています。

 ヴァンドーンにも同じ道のりがある可能性があります。ですが彼はすごい逸材です。彼なら第4期ホンダに優勝をもたらしてくれることだと思います。マクラーレンがアロンソ、バトンというドリームメンバーなのは否定しませんが、ヴァンドーンを失うのはもったいないことでしょう。彼が2017年どんな形で活動するかは不透明ですが、彼の健闘を祈りたいと思っています。