また朝が来た

 

朝は苦手

子供の支度をし、今日はいつもと違うスケジュールで動く

公園へ行き思い切り遊んだあと、ホームセンターへ

 

表札を彫る為に木材調達(私は元々彫刻が好きで学校にも通った)

綿壁を削る為にスクレーパー、養生テープにシートを購入

コーキング材にタイルも用意した

各ドアの鍵も。

フローリングシートやリメイクシートはネットで購入

ペンキ類は知人に用意してもらった

 

子供がお昼寝をしている間、別部屋で表札を彫った

気の進まない転居なのに、それだけは楽しかった

(彫刻刀で木を彫ることが大好きだ)

 

床は父と伯父さんが直してくれることになった。

しかし、片方は工場勤務、片方は農業の二人。

二人ともとっくの昔に引退している。

出来るのかとても不安だった。

 

母だけに子供を預け、父と古家に向かった。

お風呂の換気扇を取り合えずシートで埋めて、害虫等が入らないようにした。

父は床の水平を測ったり寸法を測り終え、板を購入してくると出かけていった。

私は一人でG卵殻がついている扉という扉を全て外し、外へ出した。

その扉はのこぎりで切って処分することにした。

オレンジ輪切りのペンダントライトを外し、シーリングライトをつける。

床にシートを敷き、水吹きで綿壁をしめらせていく。

ここからが地味な作業。

スクレーパーで綿壁を削る。終わらない。

ゴリゴリという音だけが部屋に響き渡り、脚立にのる私は、少しぼーっとしていた。

 

心の中はぐちゃぐちゃで

ここで、誰にも見つからずにひっそりと暮らしていければいいかな。

せめて子供が自立するまで。

今の私にはお似合いかもな。と。

浸る時間も一瞬で、次が私には待っている。

 

各ドアノブの交換。

これがまた厄介で、溝が合わないので彫らなければならない。

手持ちのミノでは幅が合わず、彫刻刀で彫った。

古臭いドアのシートに、100円ショップのリメイクシートを張って完成。

 

トイレは新しいものと一式交換。

そのあとはフロアシートを張らなければ。

窓には鍵が付いていたが、フレームが曲がっているため隙間風が入る。

もう空けることは無いと決め、窓枠に沿ってテープを何重にも貼り、

遮光タイプのカフェカーテンで隠した。

 

各部屋のカーテンサイズを測る。

もちろんオーダーなんて買えないから、量販店ニ〇リや無印〇品で購入しミシンがけ。

裁縫も好きだったので、ミシンは楽しかった。

 

そんなことを毎日昼夜の空き時間を見つけ、約一か月続けて住まいを完成させた。

 

 

つづく

 

※読みにくい文章ですみません