こんなお題で話をしろという。
わたしは、あんこのないほうから食べることが多い。昭和20年代は、空腹の時代。その時代に生まれた。食事は残さず食べるし、食べきれる時代だった。昭和30年以降に生まれた人は、おいしいものから食べるということが多い。出された食事は食べきれないというのがその前提にある。
お菓子といえば、昔学生さんにディベートを教えていたころ、よく題したテーマに「和菓子vs洋菓子」がある。そうすると時々、
「カステラは、和菓子ですか洋菓子ですか」と聞いてくる学生がいる。それは教えてもらうことじゃないと私は答える。それは相手の議論に打ち勝つための素材である。和菓子派なら昔っから日本にあるもので和菓子の一種だと主張できる。洋菓子派なら、ケーキの中はスポンジという名のカステラが大半を占めるといえばいい。
カステラとは何かという知識を手に入れている人は偉いのかもしれない。でも、カステラがいかにおいしいかを語る人もやっぱり偉いんじゃないかと思う。