ブログという名のただ観劇メモ。 -6ページ目

ブログという名のただ観劇メモ。

ステージが好き、ミュージカルが好き、芝居が好き、ダンスが好き、ただそれだけ。
エンターテイメントだろうがファインアートだろうがそこにある生きた空気を感じたい。

東宝、ジャニーズあたりにやたら動き回る舞台をかじった系女子大生。



12/23@MOVIX京都


レ・ミゼラブルは以前ワーナーが25周年コンサートのライブビューイングをやっていたときに初めて観た作品なので、作品との関わりはかなり浅いのですが、
その後10周年コンサートの映像と東宝版を観ているので思い入れは割りと強い作品かと思います。




映画自体の世界観はジョン・ケアード演出に忠実で、ミュージカル版をそのまま派手にした感じという印象。

一回しか観ていないので定かではありませんが、楽曲はアンサンブルの部分がちょくちょくカットされていたような気が…違ってたらすいません。




キャスティングでいうと、キャスト個人個人はイマイチやけどキャスト同士のマッチングは結構良かったかなという感じ。

ヒュー・ジャックマンは筋肉あるんですけど服着ちゃうとゴツさがあまり目立たないので、ファンティーヌに華奢なアン・ハサウェイを持ってきたのは正解だったと思います。





ヒュー・ジャックマンは歌唱力もあるし、ジャンヴァルジャンのいかつさと優しさを両方持っているという二面性のあるビジュアルと表情は、かなりはまっていたと思う。
エネルギーを必要とする曲はすごく良かった。

ただBring Him Homeはもっと柔らかさがほしいかなという感じ。
この曲はもともと高音が多い上にピアノで歌わなければならない箇所が物凄く多いので、日本人では歌いこなせてる人を私はまだ知らないくらいなので文句は言えませんが…。

むしろこの曲を歌いこなせてる俳優さんは、コルム・ウィルキンソンとアルフィー・ボー以外いないと思ってます。



しかしそこを除けばヒュー・ジャックマンは素晴らしかったです。
繊細な表情もエネルギーも申し分なかった。

やっぱあんだけタッパあるといろんな動きが様になりますね。








アン・ハサウェイも芝居に関しては申し分なく、ビジュアルも美しいので雰囲気としてはヒュー・ジャックマンに負けないものを持ってた。


ただその華奢な体格も相まって母としての芯の強さがあまりなかった印象。
もちろんあの時代のあのフランスでぽちゃぽちゃしててもおかしいんですけど(笑)

繊細な芝居はミュージカル版と比較してもピカイチだと思うのですが、ある種エネルギッシュさ?というか女として堕ちた悔しさであったり、子どもを守りたいという気持ちの強さはあまり見えなかった。

でも夢やぶれてはアン・ハサウェイの独特さがあってよかったと思います。
あんなに切なさを全面に押し出した歌い方する人初めてみた。

淑女としてはあり。母親としてはなし。ってな感じ。






エポニーヌ役のサマンサ・バークスはミュージカル版でも同役で演っているのでさすがの安定感て感じでしたね。


25周年コンサート観たとき、最初はマリウス役のニック・ジョナスにも同じことを思ったのですが、発声も声もミュージカルっぽくない!
しかしこれもニック、サマンサ共に表現力が他の役者と段違い。



あとマリウスはともかくとして、単純にエポニーヌはキャラも声もコゼットと正反対な必要があったりするのでサマンサの声で正解なのかなと納得した。
歴代エポニーヌもとても独特の声を備えた方が多いです。






マリウス役エディ・レッドメインは素晴らしかった。
マリウスって結構静かに見えて感情の揺れ動きが大きいキャラクターで、しかも全部顔に出る素直な男性なので、そこの明確さは難しいと思う。

特にこの感情、この感情、って一個一個は出来てもその過程を反映出来るっていうのは、役者としてある意味当然だけど出来る役者は本当に少ないと思う。
それがエディにはあった。


歌唱力も申し分ないし、ビジュアルも二枚目でいい感じ。
ただ、なんか強そう(笑)マリウスってもっと幸薄そうで純粋でもいいんじゃないかな(笑)

まぁ逆に言えばツッコミどころがビジュアルくらいしかなかった。






えーっと、、、一人一人書いてたら誰書いてないっけっていう病気
あ、そうそうコゼットね。


コゼット役アマンダ・セイフライド。
コゼットは原作では痩せたヒバリと表現されているようですが、忠実に小鳥のような歌声。

ただ個人的には25周年コンサートのキャティ・ホールがロングトーンの美しさと役の従順さと裏腹に奔放そうなビジュアルが好みだったりします。
この辺はかなり好き嫌い分かれるかも知れないですね。







ジャベール役のラッセル・クロウはビジュアルも声も優しすぎるかなと。
とくにStarsなんかはもっと緩急というか力の入りどころがあってもいいんじゃないかなと思いましたね。


歌以外の芝居はよかったけどな…特に市長に偽ったヴァルジャンを告発したことを報告するシーンなんかは、正義感と保身と後悔と疑念と…みたいな葛藤が良く出てたと思う。





えーと、アンジョルラスのアーロン・トヴェイトはもう超簡潔にいきます。

ビジュアルと歌唱力は完璧。ただ華ない。はい。(笑)
出番は少ないけど存在感はマリウスをも凌駕しなきゃいけないと思うんですよね、アンジョルラスって。
そう思うとタッパ足りないのもあるかもな。




あとティナルディエ夫妻のキャスティングはあんまりすきじゃないです。

ヘレナ・ボナム=カーターは知名度もあるし歌も上手いけど、思ったよりマダム・ティナルディエのいやらしさと下品さがない。
彼女はボサボサの頭に濃い化粧っていう役が多いので女としてちゃんとしてないイメージがあるんですが、仕草とかに女らしさと上品さがあるんです。その辺がマダム・ティナルディエとはそぐわない感じがしたのかな。


サシャ・バロン・コーエンは安っぽいっていうところはティナルディエとして合ってるけど、ヴァルジャンと比べたときに若すぎる。

し、あんまり汚い感じを受けないのがちょっとイメージと違うかんじ。
小綺麗にした商人みたいなティナルディエにしたいっていう意向だったなら頷けるけど、ミュージカル版観てる身としては、「ん?」ってなってしまいました。





だいたい書いたかな…?
あ、ガブローシュ!お人形さんみたいに可愛らしい。めちゃくちゃ可愛い。
でも逆に可愛すぎるのがガブローシュと重ならないな。もっと大人か子どもかわからないくらいの冷めた表情や小馬鹿にしたような態度もみたかった!






全体の演出としては、アンジョルラスが死ぬシーンとエポニーヌが死ぬシーンはミュージカル版そのままで、どっちも知ってる方はテンション上がったんじゃないでしょうか(^-^)


あと司教役にミュージカル版で長らくヴァルジャンを演じていたコルム・ウィルキンソンをぶっ込んでくるあたり、プロデューサーたちはわかってるな(笑)
私コルムが出ること全然知らなかったので、あわや映画館で大声出すところでした。あぶないあぶない。(笑)




やはりストーリーはかなり複雑なので(原作から舞台化する上でカットされている部分も多いですから…)、ある程度予習した上で行かないと、
一緒に行った友人はストーリーを追うのに結構必死だったみたい。

もともと五冊もある作品ですから当たり前っちゃ当たり前ですね…。




しかし本当にジョン・ケアードの演出に忠実だったので、舞台では表現力しきれないスケールを素直に楽しめてよかったなと思います。

まだ観に行ってない方には是非行ってほしい。
ミュージカル版ファンの方、原作ファンの方、はたまた全く初めて観る方、みなさん楽しめると思います!