かくして始まった、2014年度ディビジョンD(神奈川地区)コンテスト。
 
 周りからは2013年秋のこともあり、私は注目・期待されていたみたいですが、そんな周りとは裏腹に、まず確実に負けるという気持ちを抱いた、やる前から敗戦ムード漂う中でのコンテストガーンでした。
 
 スピーチの順番が回り、私の番。
 仕上げてきたことも有って、聴衆の皆さんの反応も上々、前年であればその反応に、やりきった!という解放感があったのですが・・・。
 
 (やることは、やったが・・・さて、、)
 
 あとは最後のY崎さんのスピーチのみ。
 
 そして。
 
 エリアで見せたものと違わぬ、シンプルかつ力強いメッセージ。
 舞台に立つという自分の夢が叶い、そしてその直後にその切っ掛けを与えてくれた叔父さんの最期を知る。限りある時間、”いつかきっと”そんなときは絶対に来ない。今、貴方が動き出さない限り。貴方は、今を生きていますか?
 
 エリアコンテストの時から、さらに自分自身の経験を伝えたいそのパワーアップが全身から発せられていたスピーチでした。 
 
 「準優勝は・・・能城さん、優勝は・・・Y崎さんです!」
 
 (やっぱり、、こうなったか。)
 
 分かってはいたけれど、悔しいものですもやもや
 
 今思えば、Y崎さんと私のスピーチの順位の差は、スピーチの伝え方(私が”静”ならY崎さんは”動”)もそうですが、メッセージや見せるビジョンがより多くの聴衆に突き刺さった結果であったのでしょう。何より根本的な差は、伝えたいという想いの熱量の違いでした。
 個々の受け取り方、何が響くかは人それぞれとしても、より多くの人に深く響いたのは、Y崎さんでした。
 
 聴いていた皆さんの反応からも、それが分かりました。
 
 「いやー、能城さんのスピーチを聴いたときは、能城さんが優勝かと思ったけど、Y崎さんのスピーチを聞いたら、Y崎さんだと思いました。」
 
 「惜しかった!相手が悪かったねー」
 
 振り返ると、本当にいい勉強になったと思っています。
 ですが、当時は悔しさが勝っていました。
 
(次は・・・絶対に、勝つ!)
 
 そんな想いにますます捉われていくことになりました。
 
 同時に、この時からでした。
 
(どうやったら、あんなスピーチができる様になるんだろう?)
 
 心に響くスピーチとは何か、本気で探求してみたいと思う様になったのは。
 
 


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