「大人の夢というものは、ひとりでは叶えられないんです」

話し方の学校で学んだ時に、塾長の鴨頭さんが仰っていた言葉です。夢を叶えることもそうですが、社会で生活する中でも人はほぼ例外なく他の人との繋がりの中に生きています。
 
 その人がどんな人物かは、話してみるとよく分かるものです。周りに人が集まってくる人なのか、「悪い人ではないけれど・・・」と、どことなく避けられがちな人なのか。その境目は、言葉をどう言い終えるかに端的に表れます。
 
 避けられがちな人は「これからの時代は、こうしていかなきゃダメなんだ」
 周りが集まってくる人は「これからの時代は、こうしていくといい」
 
 同じことを言っていても肯定的な表現で終わるか、否定の表現で終わるかによって周りが受ける印象は大分変わります。話している内容は変わらずとも肯定か否定か、そこは聴く側の無意識下に印象付けられます。この聴く側とは、言葉を発した自分自身も入っています。否定的な言葉が多くなるほど、無意識下で負の印象が大きくなり、どことなく避けられる様になっていき、肯定的な言葉が多いほど、無意識下で正の印象が大きくなり、なんとなく周りに人が集まってくるようになります。
 
 その差はほんのちょっとした言葉の使い方。しかし、その違いは周りの人との繋がりの成否、ひいては自分自身の夢の達成や充実した社会生活を大きく左右するんです。
 
 至極単純なことながら、意外とこうした心掛けを継続できている人は限られています。特に日本人は己を律して「道」を歩むという思想が有るため、自分にも周りにも厳しい姿勢を取りがちです。
 
 だから、振り返ってみてもし自分の使う言葉が、否定で終わることが多いと思うのなら。時にはその厳しさを緩めて、周り、そして自分自身の気持ちを楽にしてあげてください。肯定の言葉で終えることを意識する、それだけで貴方の人生はより充実したものとなっていきます。
 

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