外国語を学ぶ時に避けられないのは、単語を覚えること。中学高校時代、試験前に単語帳・単語カードを作って覚えた人もいたと思います。私は若い頃から記憶力が悪くて苦労しました。(最近は更にひどいものです(笑)。)


そんな私に単語や熟語の覚え方をお伝えする資格はないかもしれませんが、記憶力に自信のない人の参考になるかと思い、気をとりなおして(?)書いてみます。全部やる必要はありません。気に入ったもの、自分に合ったものがひとつでもあったら試してみてください。


自分の経験から英語学習に楽に短時間でマスター出来る魔法のような方法はないと思っているので(がっかりしないでください)、単語を覚えるのも地味な練習の繰り返し、習慣が基本です。

5つ挙げてみました:

1. 無理に覚えようとしない
2. 連想し、関連表現をまとめて覚える
3. 例文・フレーズごと覚える
4. カタカタ英語を生かす
5. 五感を駆使する


一つ一つ具体的に説明します。


1. 無理に覚えようとしない

で、私は記憶力が悪いので、覚えるのを諦めてしまい、何度も繰り返して小まめに辞書を引いて、結果として覚えてしまうようにしました。さすがの私も10回調べると覚えます(笑)。


10回といっても、一度に10回調べるわけではなく、例えば英文を読んでいてある分からない単語に「出くわしたら」すぐ辞書を引くということですから、「辞書を引くことに慣れれば」大した手間ではありません。


学生の頃は中間試験に備えて単語帳や単語カードを作って覚える人もいたし、自分も試したことがありますが、続きませんでした。私が面倒くさがりだったことが主な理由ですが、そのうちに「試験に出る英単語を覚える」「単語を覚えるための学習」では面白くないし、これでは駄目だな、と思うようになったこともあります。


なぜ英単語を覚えるかと言えば、英語の本や雑誌が読めるようになり、外国人のしゃべる英語が聞き取れるようになるためであり、また英語がしゃべれるようになるためです。だからある程度英文法・語法を身につけた後は、色々な英語の小説や英文雑誌を読む中で、英単語や英熟語を覚えていきました。読まないと知らない単語に次々と出会い、調べて覚える機会もありませんし。


私は電車通学・通勤中の隙間時間に英語の本や雑誌を読んできたこともあり、携帯しやすいポケットタイプの辞書を使っていました。それからコンパクトな電子辞書を使うようになり、ここ5年位は、スマホに英語辞書アプリをダウンロードして毎日使って重宝しています。


ちなみに、私はずっと英辞郎という辞書を使っていますが、英単語を入力して英和辞典にも、日本語を入力して和英辞典にも使えるし、単語だけでなく熟語・フレーズもアルファベット順にズラリと表示されてとても便利です。「小まめに調べる」ことが更に手軽に(重さも軽く)実現出来ています。昔から辞書を選ぶ基準であった「豊富な例文が掲載されている」という条件もクリアしており、満足しています。(決して宣伝料をもらっているわけではありません(^^))


2. 連想し、関連表現をまとめて覚える

私が中学・高校の時のある英語の先生が、リーダーの授業(教科書を読んでいく)に、重要な英単語・英熟語などが出てくると黒板上にその名詞、形容詞、動詞、そして関連する類義語、反対語、音の似ている単語などをまとめて書き出して教えてくれたのですが、記憶力の悪い私にはとても有効な学習方法でした。


「覚える」と書きましたが、前述のとおり「出会うごとに何度も繰り返してノートに書いて学習する」ということで、その先生も教科書にその単語が出てくる度に黒板に書いてくれ、それで自然に覚えていった記憶があります。


例えば、dealという言葉に出会ったとします。名詞では「取引、契約」という意味があります。


同じ形で動詞もあり、「取引する、配る」という意味があり、人を表す語尾「~er」を加えると、dealer「販売業者、(カジノなどでカードを)配る人」という名詞になります。


動詞にwithを加えると、deal with ~ で「~を取り扱う、~に対処する」という意味で、とても良く使われます。


同じ意味の動詞で、treatという言葉があります。名詞はtreatmentで「処理、取り扱い」という意味に加え「治療(法)」という意味もあります。もう一つ、treatyという名詞があり、これは「条約」という意味です。


またtreatは「おごり、おやつ」(名詞)、「おごる、ご馳走する」(動詞)という意味でも使われます。

Trick or treat!
「イタズラするぞ、いやならおやつをくれ!」

このハロウィーンで有名なセリフのtreatは前述の「おやつ」ですね。

I will treat you to dinner.
「夕食をおごるよ。」


treat 人 to ~ で「人に~をご馳走する」です。 I will buy you dinner. と言っても同じ意味になります。


こんなにいつも「連想」「関連付け」出来るわけではないですし、語彙力が不足しているとこうは簡単に行かないかもしれません。和英辞典や英英辞典を引く必要もあるでしょう。 ただ、例えば
breakfast(朝食)という言葉が出てきたら、関連するlunch(昼食)、dinner/ supper(夕食) を調べて一緒に覚えることは出来るでしょう。(類義語)


light (軽い)という言葉に出会ったら、「反対語の『重い』は 何だろう?heavy だ!」と考えたり、「lightには『明るい』という意味もあるなぁ。反対語の『暗い』はdarkだな。」と考え調べることも出来そうです。(反対語)


それから日本人が発音で区別するのが苦手な「L」と「R」にひっかけて、 "light"ではなく"right"はどういう意味だろうか、と調べると「正しい、正義の」「右」など意味だとわかります。(綴り、発音が似ている言葉)


ちなみにlight の頭に"f"を付けると、"flight"「フライト(航空便)、飛行」ですが、"r"に代えて"fright"とすると「恐怖、驚き」(動詞は"frighten (恐れさせる)"ですね。


こんな関連付けの習慣を身につけると、記憶力の悪い私でも「覚えやすく」なりました。連想が面白くなってきたら「辞書の孫引き」(=辞書を読む)のもいい勉強方法ですし、さらに上級者になったら英英辞典を使うと語彙増強、そして意味・定義から英語的表現を吸収するのに役立ちます。



3. 例文・フレーズごと覚える

これは前述の「関連付け」と大いに関係あるのですが、私は英単語帳とか単語カードで「単語単独」で覚える能力に乏しく、単語が実際に使われる文やフレーズの中で覚える方が好きでした。 記憶力が悪いので、文脈とか文全体の意味に依存しているのだと思います。


例えば上にも出てきた、「ご馳走、おやつ」「ご馳走する」という意味の"treat"を覚えるには、オバケの仮装をした子ども達が、"Trick or treat!" と叫んでキャンディーをせがむ様子を思い浮かべると「おやつ」の意味がすぐ出て来ます。

"I will treat you to dinner." という文は"dinner"という言葉が入っているから、treatが「おごる、ご馳走する」という意味だったな、と思い出せます。


文やフレーズ毎覚えておくと、その「型」を使って言葉を入れ換えれば英会話に応用がききます。私の経験では、新しく学んだ言葉・表現は、実際会話などで使ってみて、相手に通じると、「よしっ!」「やった!」という達成感が味わえて、確実に覚える気がします。多分、自分の脳の英語回路を通してアウトプットすることによって、自分が相手に伝えた内容・文脈も含めて記憶に定着しやすくなるんだと思います。



4. カタカタ英語を生かす

日本人はフランス人と違って(?)、外来語を積極的に自国語に取り入れてきた寛大かつ柔軟な民族です。我々が普段使っている日本語をよく見てみると、驚くほどカタカナの外来語が多いことに気がつくでしょう。これを生かさない手はありません。


我々が使っているカタカナ英語でそのまま英会話・英作文で使えるものもあれば、「和製英語」でそのままは使えないものもあります。でも「和製英語」と「正しい英語」との違いを認識すること自体が、覚える助けになるので活用しましょう良いと思います。


意味を正しく理解して使っているカタカナ英語はそのまま英会話で使えばいいし、意味がはっきり分からないで何となく使っているカタカナ英語は辞書で意味を確認すると良いと思います。意味が分かっている単語も、上述の「関連付け」の考え方で調べてみると、知らなかった意味・用法が見つかります。


思いつくだけでも、カタカナ英語の例はいくらでもありますね。ちょっと挙げてみると:

シャンプー
トリートメント
コンサイス英和辞典
コンパクト
インパクト
ホチキス
インプット
アウトプット
プラットフォーム
インターナショナル
コンセプト
コンセンサス
パーティ
バックミラー

などなど・・・・・


いくつか見てみると:

トリートメントはtreatment が元で、上にも出て来ましたがtreat(取り扱う、処理する)の名詞形で「取り扱い、処理」というのが主な意味です。でも私たち日本人はお風呂でシャンプー後に使うトリートメントのことを想像しますね。英語ではこのトリートメントの意味ではconditionerを使うようです。


学生の頃からよく本屋で「三省堂コンサイス英和・和英辞典」を目にし、実際持ち運びに便利なので使った時期もありました。私もコンサイスの意味も分からず使ってましたが、元はconciseで、「簡潔な」という意味です。


ホチキスは発明者の名前から来ているそうですが、アメリカ人には"stapler"と言わないと通じないようです。


プラットフォームは、我々は電車の駅のホームを思い浮かべますが、この意味では"track"を使うことが多いようです。platformはITのソフトなどでも使われますね。それから、政党の「政治要綱」
の意味もあります。


パーティはもちろんあの「飲んだり食べたりのparty」で、英語で同じように使えます。上のplatform もそうでしたが、政治用語で「政党」という意味もあります。(political party)


(車の)バックミラーは和製英語で、英語では"rearview mirror"です。



5. 五感を駆使する

最後になりますが、これまでも何度か言ってきたことですが、英語回路を作るには回数をこなすことです。単語・熟語も同じです。その際に、声を出して繰り返し音読して口慣らしをする、それが耳で聞くことにもなるし、また手を使ってノートに書いてみる。言わば「五感を駆使して」体や脳に染み込ませていくイメージです。



いかがでしたか? 一つでも試してもらえると嬉しいです。


今回も私のブログを訪れて頂きありがとうございました。