このブログは、長年英語をやっていてもなかなかしゃべれるようにならない人を主な対象に書いてきました。そして英語をしゃべったり書いたりする目的は、カッコいいから、とか言うより、もっと多くの日本人に日本のこと、日本人の文化・考え方、自分の意思を海外・外国人に発信してもらうようになること、という思いがあります。


英語はもはや英国人や米国人にものではなく、世界の共通語であり、コミュニケーションツールです。各国の人々が、その国の訛りの強い英語で日々コミュニケーションをとっています。我々日本人も堂々と日本人訛りのJapanese Englishで、ゆっくりハッキリ話せばいいのです。


繰り返しますが、目的は意思の疎通、英語をうまく格好良くしゃべることではないんです。ですから、最初はワンパターンの表現でいいんです。


我々の会話はざっくり言うと、(1)単なる情報を伝える、そして(2)意思や感情を伝える、のどちらかに分けられます。


(1)「情報の伝達」であれば、これまた大雑把に言ってしまうと、

A. 「誰/何が~である(現在・事実・習慣)、~であった(過去)、~であろう(未来)」という第2文型(S+V+C)系

或いは

B. 「誰/何が-を~する(現在・事実・習慣)、~した(過去)、~するだろう(未来)」という第3文型(S+V+O)系

のどっちかなんです。


ちなみに、英語は時制に厳格な言語なので、誤解を招かないためにも、上述した通り、現在(事実・習慣)のことなのか、過去に起こったことなのか、未来に起こることなのかを明確に表現することは大事です。


その点、日本語は時制に「ゆるい」言語で、「明日 (=未来)もし雨が降ったら(=過去形?)、遠足は中止です(=現在形?)。」なんて平気で言うけど、これは正しい日本語ですよね。まぁ、最近ファストフード店とかレストランでお姉さんに「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」など、私の世代には違和感のある過去形を使いますし...(笑)


話がそれましたが、(1) 情報の伝達 の場合は上述のAかBかを時制含めてはっきり伝える。伝える情報の精度に自信がなかったり、又聞きならば、例えば:

私が聞いたところでは
I heard that ...

というワンパターン・フレーズを言ってからS+V+C、或いはS+V+O を言えばよいでしょう。


(2)意思・感情の伝達 であれば、とにかく

私は思うのですが、
I think that ...

とワンパターン・フレーズを言ってしまう。意思や意見だから、that以下が間違っていたって構わないわけです。英語を話す人がこのフレーズを聞けば、「お、この人はこれから意見を言うんだな。」とすぐに聞く準備をしてくれます。


I think that S +V+ C/Oの流れで付け加えると、英語は論理的な理屈っぽい言語ですから、自分がそう思う理由をbecause S + V +C/O と続けると相手に格段に通じやすくなります。


I think that...と意見を言ったままで話を終えると、どっちみち彼らは"Why?"と聞いてきますから、そうしたら"Because..."と理由を答えればいいんです。日本語で考えたりしゃべったりする時も、「なぜかと言えば...」と考える癖をつけるといいですよ。これも大事なワンパターンです。



日本語で意見をいう場合、「~すべきだと思う」、「~しなければならない」、「~するだろう」、などと言うと思います。その際役に立つのが助動詞です。覚えるべきワンパターン・フレーズは:

我々は~すべきだと私は思う。
I think that we should (do something)


私達は~しなければならないと私は思う。
I think that we must (do something)


彼らは~するだろうと私は思う。
I think that they will (do something)


などです。もちろん従属節(that以下)の主語や文型は内容によって適宜変えてください。


それから、会話では「質問と回答のやりとり」が大きな部分を占め、「弾む会話」には欠かせません。ですから、疑問文のワンパターンを身につけることはもとても役立ちます。その際もやはり、助動詞の活用が肝です。例えば、次のようなパターンです:

<依頼>
彼女の話を私にしてくれませんか?
Can you tell me her story?
Will you tell me her story?


<許可>
トイレをお借りしても/使ってもいいですか?
Can I use the bathroom?
May I use the bathroom?


<勧誘>
コーヒーを飲みませんか?
Will you have some coffee?


<相手の意向>
窓を開けましょうか?(*あなたのために)
Shall I open the window?

踊りませんか?
Shall we dance?



「動詞」という切り口で言えば、"have" という便利な基本動詞もワンパターンとして覚えたいですね。haveの基本の意味は、「(物理的に手、腕に物などを)持っている」ですが、日本語の「持っている」よりはるかに応用範囲が広いのです。

I have two children.
私は2人の子供を持っている。
= 私は子供が2人いる。


Did you have a good time at the Disneyland?
あなたはディズニーランドで楽しい時を持ちましたか?
= あなたはディズニーランドで楽しみましたか?

You have a big challenge in front of you.
あなたは目の前に大きな挑戦/課題を持っています。
=あなたの目の前には大きな課題がありますね。


Did you have courage to say that to your boss ?
あなたはそれを上司に言う勇気を持っていたの?
=あなたはそれを上司に言う勇気があったの?/勇気を出してそれを上司に言ったの?


最強のワンパターン・フレーズ (1)
"Can I have~?"

haveと助動詞 canを組み合わせると重宝しますよ。例えば、次のようなパターン:

Can I have a cheese burger?
チーズバーガー下さい。


Can I have your name, please?
名前を教えてもらえますか?


Can I have a copy of this report?
このレポートのコピーを頂きたいんですが。


Can I have your opinion on this issue?
この問題に関するあなたの意見を聞きたいのですが。


Can I have Mr. Jones (on the phone /line)?
(電話で) Mr.ジョーンズをお願いしたいんですが。



これらのhaveはこれまた良く使うget (~を得る)で置き換えられますね。

Can I get your name ?
あなたの名前を教えてもらえますか?


get(~を得る)の反対はgive (~を与える)です。主語をyouにすれば、同じ意味が表せますね。(giveは第4文型 で使われるので目的語を2つとります。)

Can you give me your name , please?
あなたの名前を私に頂けますか?



最強のワンパターン・フレーズ(2)
"There is/are~" "Is/are there ~?"

これは第1文型 S+Vが倒置されてV+S となっていますが、「~がある、~がいる」という意味で何にでも使える便利な表現です。主語の~は人でもモノでも、抽象的な名詞でも、何でもOKです。主語の後に、場所、時、など付帯状況を続けると色々なことが表現できます。

There are 20 students in this classroom.
この教室には20人の生徒がいます。


There is a parking lot just around the corner.
角を曲がった所に駐車場があります。


There will be a town meeting at the city hall next week.
来週、市庁舎においてタウンミーティングが行われる予定です。


There is a rumor going around town that he will run for the presidency.
町では彼が大統領選挙に立候補するという噂が広まっている。


Is there any reason why he doesn't want to go to the party?
何か彼がパーティーに行きたがらない理由があるのですか?


There was some misunderstanding between us.
我々の間でちょっと誤解があった。


など、など。



もちろん、今回触れたのは、情報や意思を伝えたり、質問をする時に便利なワンパターン・フレーズほんの一部ですが、結構使えます。こうしたワンパターン・フレーズを実際に使ってみて、外国人に通じると自信になって、「自分のフレーズ」として身につくこと受け合いです。



もう一つのアプローチとしては、状況別に良く使われる定番フレーズや文を学ぶ、というのも良い方法です。例えば、レストランで良く使う表現、洋服屋さん/ブティックで店員さんとの会話でよく使う表現、空港の航空会社カウンターで使う表現、などという具合です。またどこかで触れてみようと思います。



我々外国人は、英語を母国語とする人に比べて表現力が劣るのは仕方ないことです。「うまい表現」「豊かな表現力」は追って覚えればよしとして、まずは「なんとか通じる表現」を覚えましょう。そのためには前にお話しした「和文和訳」の能力も重要になってきます。つまり「自分の知っている単語・表現で伝えるには、どういう日本語に直したらよいだろう?」と「どうやったら自分の覚えたワンパターン・フレーズに当てはめられるだろう。」考えるわけです。



自分の型、ワンパターンを作ったら、パターンを増やしていけばよいのです。ネイティヴ/外国人の表現を真似する。また、ペーパーバックの英語の小説を読むと必ず会話文が出てきます「へ~、こういう場合こんな言い方をするのか。」と覚えていくとか、楽しみながら覚えていけばいいと思います。



今回も私のブログを訪れて頂き、ありがとうございました。