『しなやかな強さ』がもたらす『安心感』 | 鶴田真由応援ページ

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COSMOPOLITAN 2000.10.20

「頭」よりも、自分の”細胞”で感じたい


 鶴田真由。かけ値なしに男性ファンの多い人だ。
最近は「お嫁さんにしたい女優No.1」などと騒がれ、「なごみ系の女優」として、男たちの憧れのまなざしを集めている。
しかし、当の本人はそんなキャッチフレーズなんて、どこ吹く風。
「ドラマの役柄とかの影響もあるんでしょうね。画面の中の鶴田真由がひとり歩きして、自分から離れたところで転がっているような感覚です。『そんなふうに見えるんだ』とは思うけど、あんまり気にしていません」 淡々とそう語りつつ、「でも、私はそんなにかわいい女じゃないですよ(笑)」と言って、サバサバした笑顔を見せる。

 「人が自分をどう見ているかは、あまり気になりません。仕事も私生活も、その瞬間瞬間を、自分が反応するままに動いているだけです。好きなものも嫌いなものもとりあえず食べてみないとわからないじゃないですか。テレビで見て”へぇ~っ”と思うのと、実際に行って体験するのとでは全く違うから。まずは行動して味わってみて、自分が好きなものに出会えたら、それを深めていきたいなって思いますね」

 イメージよりずっと行動派だ。頭で考えるより、まず行動してみる。おいしいものもまずいものも、できるだけ頭を使わずに、「細胞で味わっていきたい」と言う。「ある人にすすめられて、3年ほど前から地唄舞を始めたんですけど、すごく面白くなってしまって。能に近い、とても精神的な舞なんですが、抑制された動きの中で無限の表現をしていくという面白さがある。体を通して細胞で知覚していく・・・・・そのためには、呼吸がとても大切なんです。頭で考えると動けなくなって、止まってしまう。呼吸を使って”気”をコントロールしていくんです。私はまだまだそこまでいかないけど、最近、重心が体の真ん中に入るようになってきたな、という感じはありますね」

 じつは、この地唄舞を始めた当時、鶴田さんは自分でもわけのわからないスランプのまっただ中にいた。舞を始めたのも、そんな自分の”出口”を探すためだったと彼女は言う。「そのころって、自分の中が混沌としていて、グチャグチャだったんです。何もかもがあやふやではっきりしなくて、見えそうで見えない、掴めそうで掴めない。そんな自分にイライラしてあせっていたんです。そんな私を見て一冊の本をすすめてくれた人がいて・・・・・。森鴎外の『カズイスチカ』という本なんですが、これにもハマッてしまった。医師が主人公なんですが、人のいい町医者の父親の姿を見て、立派な生き方だと思いつつも、自分の求めているものは違うのではないかと悶々と悩む。『ああ、私はまさにこれだわ!』って。自分の中のモヤモヤが、形となってはじめて意識できたんです。そしたら霧が晴れるように、モヤモヤ、イライラが消えていた・・・・・」

 結論なんて出ない。
物事はなるようにしかならないんだと思えたとき、ストンと心の整理がついた。
「それからですね。悲しいこともうれしいことも、全部自分で請け負っていこう。風が吹いたら吹かれましょうって、寛容に物事を受け入れられるようになったのは。大きな流れには逆らわない。でも、ただ流されるのではなく、意志を持って流されようって思ってます」

 吹かれるまま逆らわなければ、倒れることも折れることもない。
そんな強いしなやかさが、男性の心に安心感を与えるのではないだろうか。
「私ね、俯瞰で見ているもうひとりの自分が、いつもいるんです。何かに熱くなったり夢中になったりするんだけれど、そんな自分を冷静に見ている自分がいるの。恋愛して、その相手に振り回されていても、”ああ、振り回されてるな”って客観視している自分がいる。女優になってから、特にその傾向が強くなったみたい。ラブシーンを演じていても、『カメラの位置がここだから、顔を手で隠しちゃいけない』なんて、常に計算するわけですから(笑)」