Men's Ex 2000.7
きれいな女(ひと)に会いたい
いったい彼女はどこに行こうとしているのだろうか。
「まだ、私の中では”この作品です!”と声を大にして言えるほど、自分自身に興奮した作品がないんです。準備しながら待っている感じですね」
今までいろいろ仕事をしてきて、どれがいとばん気に入っているのかと質問すると、彼女はこう言った。
「具体的にこんな役をやりたいというよりは作り手に自分自身を委ねて料理されるのが面白いんだと思います。”ああ、私にはこんな部分があったのか”と常に自己発見をしていたい。極端に言えば、心中する気持ちで取り組めるような出逢いを求めているのかも知れません。でも、心中するには相手に惚れ込む必要があるわけで、”この人となら一緒に死んでもいい”と思える相手を探しているのでしょうね」
なにやら穏やかならざる発言。
鶴田真由という女優さんから、多くの人が連想するのは、ある意味、品の良さみたいなイメージだったはずだ。
人間の気品というのは、一朝一夕で身に付くものではない。
しかし彼女はごく自然にそれを持ち合わせていた。しかし今の彼女は、そういう固定観念とも戦おうとしているのかもしれない。
つまりそれは演じるコトが仕事の女優という役割に忠実であろうとしているのか。
「女優という仕事は個人で完結する仕事ではありません。総合芸術だから自分だけでなくそれに関わっているすべての人、モノがはまった瞬間、結晶のように、作品が生まれ落ちるんだと思うんです。たぶんその奇跡を待っているのでしょうね」そんな奇跡が果たして訪れるのか。
女優、鶴田真由と心中出来る羨ましい相手は、いったい誰なんだろう。