競馬開催について | ノリタケの競馬予想ブログ

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 本日から競馬開催をすることが決定しました。一応競馬関係の仕事をしている身なので自分なりに今回の決断について思ったことを書きたいと思います。


 

 今では競馬をスポーツの枠として取り上げるメディアも増えたため興味のない人もスポーツ感覚で扱ってくれている方もいますが『ギャンブル』や『娯楽』として扱う人の方が今でも圧倒的に多いと思います。


 

 それだけに東北関東大震災が起きてわずか1週間余りで開催に踏み切ったJRA(日本中央競馬会)の判断に賛否両論は当然あると思います。

 
 

 今プロ野球のナイター開催が問題になってますが競馬もナイター開催はないものの(地方競馬除く)開催するにあたって競馬場に設置されている大型ターフビジョンや競馬場,WINS内にはレースの情報を随時流している大量のモニターなどがあり電気の消費量はかなりのものです。


 

 そこでJRAは計画停電などを実施している東日本地区(北海道地区)に関しては東北関東大震災の影響でお客様への安全面の考慮や安定的な発売・払戻に支障が生じるおそれがあることなどを理由に発売・払戻を見合わせると共に東日本地区で開催予定だった中山競馬場開催に関しても3月末まで中止を発表。


 

 更にネット投票に関しても東北関東大震災の影響を考慮して電話投票と携帯投票を中止し,パソコン投票のみにするなどの苦渋の決断をしました。


 

 なのでPATに加入しておりパソコン投票できる方でも賭けたい時にちょうど自分が住んでいるとこが計画停電で停電中であれば賭けることができないのでご注意を。


 

 PATに加入しておらず普段競馬場やWINSで馬券を購入されていた東日本地区の方が馬券を買う方法は即日加入,投票可能な『即PAT』の利用かPATに加入している友だち,知り合いに頼んで買ってもらうしか現状手段がありません。


 

 即PATはジャパンネット,三菱東京UFJ,楽天,三井住友銀行の口座があればJRAホームページから加入申し込みすれば申し込んだその日から参加できます。


 

 詳しくはJRAホームページで↓

 
 http://www.jra.go.jp/dento/welcome/index.html
 http://www.jra.go.jp/news/201103/031602.html


 

 ということで少なくとも東日本地区の球場でナイター開催をしようとしているプロ野球よりは空気の読んだ上での開催だと自分は思います←


 

 JRAは公営ギャンブルであって公の機関がバックについています。


 

 日本の公営競技は、第二次世界大戦による戦災からの復興支援を主目的とした公営ギャンブルの一つとして開催され,長年にわたり地方財政の健全化に大きく貢献しており,JRAは売上の一部で国庫納付金を納めています。


 

 平成7年に起こった阪神・淡路大震災の時も復興競馬として開催した2日間で約24億円を兵庫県や神戸市,西宮市などに震災復興費として拠出しています。


 

 今回もJRAでは、今般の大震災被災地の支援に少しでも役に立つために3月19日(土)から3月27日(日)までの阪神競馬・小倉競馬を「東北関東大震災被災地支援競馬」として実施することが正式に決定致しました。


 

 中にはこの世に存在しなくていいものもありますが自分が知らないだけであって大抵存在するものには意味があり,存在するものには人や動物,機械などが陰で働き続けないと消滅してしまうものばかりです。


 

 競馬(公営ギャンブル)は『娯楽』かもしれませんが原点は『復興支援』であって陰ながら今回のような災害時に貢献している。ちゃんと存在するからには意味があるんです。

 
 

 競馬というものは文字通り馬が競い合ってレースが成り立つものであって飽くまで主役は馬です。動物です。

 
 

 そしてその競走馬をファンや馬券を買う側が納得できるような見応えのあるレースをさせるために馬に調教などをして教え込んだり鍛えて立派に育てあげるのが人です。


 

 人と動物が協力し合って成り立つ娯楽であるがゆえに陰ではサラリーマンらと何ら変わりない立派な仕事をしているホースマンが存在していることを忘れてはいけません。

 
 

 被災地の方ならまだしも交通手段に苦しんでいるのかもしれませんが災害前と変わらず仕事ができている社会人に『こんな時に競馬をするなんて不謹慎だ!』などと言われたとすればホースマンからすればたまったもんじゃないですよね。


 

 娯楽と言われようが仕事は仕事です。開催が中止になることによって仕事ができなくなる人が大勢います。競馬に限らず。


 

 そして言うまでもなく馬にも当然人生がかかっています。
 

 

 馬は繊細な動物であってそんな競走馬を毎日世話している厩務員や調教師,騎手,助手らその他多くの競馬関係者,そして生まれてから厩舎に預けるまでずっと育ててきた牧場スタッフたちは日々頭を抱えながら働いています。


 

 人間と同じで馬の性格は様々ですし,あることをきっかけで急に走らなくなる馬もいれば勝つ能力があっても前に馬がいないと落ち着かず1着でゴールできない馬など様々です。


 

 競走馬は人間が大きなレースに勝つことを夢見て,期待を込めて生まれてきた能力ある馬ばかりです。


 

 そんな競走馬にいかに持っている能力を引き出してあげるか,気分良く走らせてあげるか,得意な距離,コースを見抜いてあげれるか…それは全てホースマンにかかってると言っても過言ではありません。

 
 

 そして何より馬との信頼関係を築かなければなりません。ホースマンは結婚して家族を持っている人でも家族のために生活費を稼ぐことを忘れるぐらい馬のために神経を使う気持ちでいかないと努まらない大変な仕事だと自分は思います。


 

 ホースマンはそんな繊細な競走馬に少しでも現役生活を続けさせてあげたい,現役を引退しても種牡馬,繁殖牝馬や乗馬など第二の人生を歩ませてあげたいと日々思いながら働いています。


 

 今回の東北関東大震災によって茨城県にある美浦トレセンが断水になり水不足となり馬の飲み水がない,馬を洗ってやることもできないという事態になったそうです。


 

 数日で復旧したそうですがさっきも言ったように馬は繊細な動物なので今回の災害によって調子を崩す馬もいれば,地震がトラウマになり競馬に出走させるどころではない馬が出てくる可能性は十分にあります。


 

 そんな馬たちを復活させることができるのは厩務員や調教師らその馬と信頼関係のあるホースマンにしかできません。


 

 もはや競馬=ギャンブルという一言で片づけたらホースマンに失礼なレベルです。馬の世話をする立派な仕事なんです。


 

 競馬場や牧場は全国各地にあるのですが今回の東北関東大震災により被害を受けた競馬関係者はもちろん,競馬場や牧場もたくさんあります。


 

 中には被災地である福島県南相馬市にある松浦ライディングセンターに現役を引退したGI馬ノーリーズンら重賞勝ち馬がたくさん繋養されていたそうで馬や競馬関係者が被害に遭いました。


 

 ノーリーズンら6頭の無事がとりあえず確認されたそうですが他にもたくさんの馬がいたと聞きます…。


 

 競馬ファンだけでなくそういった被害に遭った馬や競馬関係者たちのためにも本日から競馬開催を再開することはプラスになると思います。


 

 もちろん競馬関係者や自分みたく競馬関係の仕事をしている人も競馬のことばかり考えているわけではなく被災地の様子を見て,被災者のためにできることを考えて節電や募金などして出来る限りのことをしています。


 

 先ほども言いましたが本日から3月27日までの競馬は復興競馬ですし,復興競馬でなくても普段から公営ギャンブルは売上げの一部が国庫納付金として納められています。


 

 馬券を買うだけでも募金に繋がるのが公営ギャンブルのシステムです。


 

 今自分にできることは節電,節水や募金。そして競馬ファンだけでなく興味のない人にも競馬の魅力,面白さを伝えることだと思います。

 
 

 綺麗ごとを並べてるだけだとか,自分が競馬関係の仕事しているからとか思われそうですが以上をふまえて開催することにあたって不謹慎だと自分は感じなかったため今回自分なりに思ったことを書かせていただきました。


 

 反対派の意見も聞きたいので敢えての全体公開です←


 

 1人でも多くの人や動物が助かることを祈ります。 
 

 


 おわり( *`ω´)ニャロ!!!