毎度です!
最近は、走ってばっかり!ノーメンテで・・・
同じTMAX530乗りで、母校ホンダ学園の後輩のミネ君が、
整備記事書きまくりなんで、さすがに自分も少しぐらいやらなきゃ!
ってことで重い腰を上げてやってみました
ま~フロントとリヤ周り、ブレーキ回りは、
嫌っていう程バラして組んでいるので、
今日は以前から気になっている所を
ここです!
お食事中の方はスイマセン・・・
TMAX530特有の他に類を見ないココの部分が
どうなっているのかを見てみたかったんです
TMAXは、ピボットレスフレーム(スイングアームがエンジンに固定)で
更に、ピボットの中にドライブシャフトが入っているという特殊な構造
簡単にいうと、MT車の、ドライブスプロケットに
直接スイングアームが取りつけられている感じですね
スイングしながら回転している・・・と
個人的には、理に適った構造で、僕は好きです
(操安性も考えて、ATにはコレですよ!)
ちなみに・・・
4年前の完全自作RCバイクも同軸ピボットシャフトなんです
ま・・・それはどーでもいいんですが
ただ、この方式には、色々とデメリットもあったりで、
TMAXはどうなってるんだろう?って事で、ずっと気になっていたんで
ベルト駆動系を外す時は勿論テンションなどを抜いた状態で行う事!
でないと、ベアリングや軸をこじったりするんですよ
ここ、バラすの初めてなんですが・・・
トルクがほとんどかかって無かった・・・M10の細目なのに・・・
ちょいと撮影用にグリスをふき取っています
なるほど、ドライブプーリーは外側のホルダーに圧入なんですね
それにしても内部にあるベアリングはシールドベアリングなのに、
なんでこんなにグリスが入ってるんだろう・・・
ま、無いよりましということで、そこら辺はおいといて・・・
カウンターシャフトのセレーション部分、案外細いなって印象
スイングアームは見た目剛性高いのに・・・
なんだか見てはいけないモノを見てしまったような(笑)
で、もちろんココもグリス塗ったくり状態だったんですが、
やはり量産車両という事で、いつもの芋グリス(マルチパーパスグリス)
高荷重、高速回転するところなので、
コスト気にせず、ちょっといいグリスを使いたい所ですよね
モリワキでレースやってた時にステムやピボットベアリングなんかに
よく使っていたグリス、モチュールLC300
成分がどうとかは知りませんが(汗)
ただ、かなり油膜切れを起こしにくいんです
コチラを豪勢にぶち込みます!
現在の製品
で、色々見ててちょっと思ったんですが・・・
ドライブプーリーホルダー(勝手に命名、以下DPH)とスイングアームを
取り付ける箇所M10の細目ボルト5本でとまっている所
(今回は緩かったけど・・・)
規定トルクは4.5キロぐらいですけど、
本来ならココにノックピン入れてほしい所ですね
もしくは、DPHのプーリーの両側にベアリングを入れるなど
でないと、ベルトテンションでDPHが引っ張られた時、
ボルト締め付けだけじゃ固定力が弱くて
ドライブシャフトとの同軸(お互いの中心軸)がズレて、
差し込み部分が擦れて最悪焼きついたり・・・
なんてことも考えられなくもない
ま、そこまで考えるのは大袈裟だろうけど
軸をベアリングで支持するのに、位置決めの基準が無いのは
工業製品としてはあまり聞かないような気がします
※1~3型はチェーンケースがあり、ドライブシャフトと
アクスルシャフトの距離は固定となっているので、
この様な心配はありませんね
ひとまずは、各社耐圧グリスを使ったり、
ベルトテンションを掛け過ぎない、あと、
M10ボルトの増し締めを忘れない事が重要
ここだけ押さえとけばまずOKそうですね
ベルトのテンションは、ぶっちゃけあれだけ
パンパンに張る必要があるのかな、とも・・・
コグベルトなんで多少ゆるくても良いような気もしますがね
ま、そこはいろんな意見有りそうですけどね
3型までのあのチェーンケースは機能面で言うと
秀逸だったけど、やっぱり見た目が・・・
そんなガッカリ感を見事に払拭してくれた530のスイングアーム
メンテすればバッチリ使えるアイテムだと思います!