3週間弱に渡って開催されていたパリ五輪が閉幕しました。

閉会式にはトム・クルーズも登場して盛り上がましたね。

4年後はアメリカのロサンゼルスということで、これはまた楽しみです。

 

パリは日本の時差が7時間ということで、日本では真夜中の競技も多かった

のですが、目が覚めた時には眠い眼をこすりながらテレビ観戦していたこと

もありました。

 

最初は印象に残った競技をブログにと思っていましたが、あまりの暑さに

夜でもブログを書く気も失せて、テレビ観戦を優先。

 

ということですべてが終わった今日、私なりにパリ五輪の日本選手の活躍に

触れてみたいと思います。少し長くなりますが、関心のある方は是非最後まで

読んでいただけると嬉しいです。

 

まずは日刊スポーツなどから転載の各国のメダル数、日本選手のメダル獲得者

などの表を載せてみます。

 

各国のメダル数はこちら

 

 

 

金メダルの獲得数順に並んでいますが、日本は米国、中国についで3位

これは大健闘と言えるのではないでしょうか。

東京五輪のトップ3もこの3国の順でしたが、日本の金メダルは27個

ただし、これは地元開催でしたので、外国での開催では20個の金メダル獲得は

最多だそうです。正直15個ほど獲れたらいいなと思っていたので、この20個と

いうのはかなり頑張ったと思いますね。

 

そしてこれを競技別にした表がこちら

 

 

こうして見るとやはりお家芸と言われるレスリングと柔道は健在

特にレスリングは男女で金メダル8個と素晴らしい成績です。

柔道はいわゆる「疑惑の判定」的なものもあったので、もう少しメダルが

増えていたかもしれませんね。

フェンシングはよく頑張りました。素晴らしい大会になったと思います。

スケートボードは若い選手たちが躍動しました。卓球・バドミントンは

金には届かなかったもののダブルスや団体でよく頑張りましたね。

陸上、競泳は少し期待外れ。その他の競技ではスポーツクライミングの

安楽選手、飛び込みの玉井選手が銀メダルを獲得と高校生が頑張りましたね。

近代五種や馬術などフェンシング普段は五輪でしか見られない競技でメダル

獲得は素晴らしいと思います。ゴルフは男子の松山選手が貫録を見せて銅を

獲得、女子の山下選手は惜しくも4位タイでしたが、最後までメダル争いを

見せてくれましたね。

少し残念だったのはバレーボールやバスケットボール。特にバレーボール男子

は上位進出の可能性があっただけに、イタリア戦で勝利まであと1点が取れな

かったのは残念でした。

 

そしてこちらがメダルを獲得した選手たち

 

 

すべての競技を観たわけではありませんが、印象に残っている競技と選手に

ついて触れていきたいと思います。

 

メダル第1号は柔道の角田夏実選手でしかも金メダル。これが日本選手団に

火をつけましたね。長い手足を活かした必殺巴投げはお見事の一言。

阿部一二三選手は、妹、詩(うた)選手のよもやの2回戦負けのショックに

打ち勝ち見事金メダル獲得。お兄ちゃんが妹の仇打ちをしてスカッとしまし

たね。

スケボーの吉沢、赤間選手の金銀はお見事でした。吉沢選手はまだ中学生

なのにコメントがしっかりしていて驚きました。

競泳の松下選手は競泳陣唯一のメダル獲得。競泳はもう少し行けるかなと

思っていたのですが、世代交代なのですかね。そんな中で最年長の平泳ぎの

鈴木選手、難病に打ち克って日本代表に復帰した池江選手の力泳は印象に

残りました。

フェンシング男子エペ個人の加納選手の金メダルはフェンシング大躍進の

原動力になりましたね。ハキハキしたインタビューとともに今大会で印象に

残った選手の一人ですね。

総合馬術団体の「初老ジャパン」の3人の銅メダルもお見事。

40前後で初老はないと思いますが、お馬さんを優雅に操る中年おじさんに拍手。

スケボー男子ストリートの堀米選手は追い詰められて最後の一本で大逆転の

金メダル。今大会はあと少しでメダルを逃したり敗れる選手の姿もかなり見た

だけに最後の最後で大逆転は彼の精神力、集中力の凄さを見せつけられましたね。

 

体操男子団体では新エース・岡慎之助選手が躍動。東京五輪金メダルのエース

橋本大輝選手がケガの後遺症でよもやの不調の中、岡選手が大活躍で2大会

連続の団体金。最後は鉄棒で橋本選手が奮起してしっかり決めてくれたのも

印象に残りました。リーダーの萱選手が最後まで「諦めるな」とチームメイト

に声かけしていたのが素晴らしかったですね。

岡選手は勢いをかって個人総合でも金メダルを獲得。種目別も合わせて金メダル

3個、銅メダル1個という大活躍。日本選手団で一人MVPを選べと言われたら

私は岡選手を挙げたいと思いますね。

 

 

メダルとは関係ないのですが、大会前に色々あってエースが抜けた体操女子

選手4人にも拍手。ケガ以外の選手の入れ替えができなかったため、ギリギリの

4人で戦い、8位入賞はよく頑張りました。

スケボー女子パークの開心那選手は2大会連続の銀メダル。以前見た時よりも

かなり身長が伸びてて驚きましたが、ダイナミックな演技は素晴らしかったです。

あとメダルは外国勢に行きましたが自転車のBMX競技は面白かったですね。

解説の人のコメントも楽しかったし、一度生で観てみたいなと思いました。

柔道の永瀬選手、村尾選手は強かったですね。村尾選手は銀でしたが「三四郎」

という名前は好きですね。

 

フェンシングは加納選手金メダルに触発されて男女団体でも活躍。

五輪でしか観ない競技ですが、開会式で旗手の大役を務めた金髪の江村選手。

個人では残念でしたが、団体でメダルが獲れてよかったですね。

エペとフルーレ、しっかり覚えましたよ。

 

レスリング選手団に勢いをつけたのは文田選手。必殺そり投げは圧巻でしたね。

女子では須崎選手が敗れたのは意外でしたが、藤波選手が圧巻の強さを見せつけ

て連勝記録を伸ばして金。底抜けの明るさで「レスリング最高!オリンピック

最高!」と答えていたのにはスカッとしました。

 

バドミントンでは男女混合「ワタガシ」ペアが東京五輪に続いて銅メダル獲得。

女子ダブルスの「シダマツ」ペアが抜群のコンビネーションで同じく銅メダル

獲得。個人戦では残念でしたが、ペアは先輩のメダル獲得を継承していますね。

で、余談ですが、今大会の個人的金メダル、いや特別賞はこの女性

 

 

バドミントン・シダマツペアの志田千陽(しだ ちはる)選手(写真右)

理由は「可愛いから」(笑)

 

ルックスもさることながらプレー中の表情や仕草や声かけが抜群にチャーミング

完全に一目惚れです(#^^#)

バドミントン界では美貌で有名だったそうですが、全くのノーマークでした

即座にインスタフォローしました(爆笑)

実家がお寺だそうでご両親の躾もいいのでしょうか、なんかすごく品のある

アスリートだなと思いました。

秋田美人の志田選手、今後は未定だそうですが、国内で試合する機会があれば

是非一度そのプレーを観てみたいものだと思います。もちろん松山選手も。

 

少し脱線しかかりましたので、元に戻します。

卓球女子では早田ひな選手が銅メダル。左腕を傷めるなどアクシデントもあり

ましたが、それを乗り越えての個人戦銅メダル獲得。

早田選手は東京五輪では補欠でしたが、一生懸命チームをサポートしてくれた

んですね。その悔しさと経験を活かして大きく成長、今回はエース格として

よくチームをまとめてくれましたね。今回補欠としてチームに帯同していた木原

選手も含めて4人で団体戦の銀メダルを掲げていたのは印象的でした。

私の推しの平野美宇選手、そして最年少張本美和選手もよく頑張りました。

美和選手は次回大会ではエース格になるんじゃないかと期待しています。

お兄ちゃんの張本智和選手は男子のエース格でしたが、今回は残念ながらメダル

に届かず。「チョレイ」の掛け声も今回はあまり聞かれなかったような気がします。

柔道の阿部兄妹と並んで次回大会でも活躍してくれるでしょう。

 

スポーツクライミングの安楽宙斗選手。名前からしてこの競技に向いてるんじゃ

ないかと思いますが、本当に軽々と登っていくのは観ていて爽快でしたね。

高校生ですか、イケメンで爽やかだしモテモテでしょうね。

飛び込みの玉井陸斗選手も高校生。彼は小学生の時から有名で、よく関西の

ニュースでも取り上げられていましたので五輪で金メダルを獲る選手だと思って

いましたが、すっかり凛々しくなって本当にメダルを獲得してくれました。

最後の試技で高得点を出して見事中国の一角を崩したのは本当にお見事。

経験が必要な競技だけに、もっと強くなっていずれは金メダルを獲得すると

思いますよ。男の子も頑張った!

 

そしてメダル1個に終わった中で、勝つべくして勝ったのが女子やり投げの

北口榛花選手。体操の岡選手が男子のMVPなら女子のMVPはこの北口選手。

志田ちゃんは特別賞w あくまで個人的な意見ですので異論は認めます。

北口選手は世界ランク1位で国際大会でも何度も優勝しているので、金メダルを

獲るのは必然と思っていましたが、予選でも決勝でも一投目で他の選手を圧倒

して戦意を喪失させた?のはお見事。さすが国際大会で何度も優勝しているだけ

あって勝負どころをわかっていましたね。優勝を期待されて当たり前のように

勝つってのは実はなかなか難しいんですよね。本人はそう思ってないかもしれ

ませんが、勝つべくして勝った北口榛花選手。競技の合間に寝そべって緊張を

ほぐす姿を見た和田アキ子が「○○みたい」暴言を吐いたそうですが、そんな

ことはさておき彼女も笑顔がチャーミングで、悲壮感を感じさせないのがいい

ですね。志田さんとは違った魅力があって実に可愛いアスリートだと思います。

 

 

その他、陸上では男子の4×100m、4×400mリレーは惜しかったですね。

4×100mリレーは決勝で3走の桐生選手までトップを走っていたのですが、

アンカー勝負に敗れ、4×400mリレーは日本記録を出してもメダルを獲れない

んだから仕方ありません。よく健闘したと思います。

そして最終日と前日に行われた男女マラソンでは、男子の赤崎選手と女子の鈴木

選手が見事6位入賞。特に鈴木選手は最後まで先頭グループに食らいつき、

メダル争いに加わって自己ベストの成績を出したのですから、メダルは獲得

できなくても大いに賞賛されるべきではないでしょうか。

優勝したハッサン選手、彼女は5000m、10000mに続き、マラソンにも出ると

いうスーパースターですが、レース後彼女と鈴木さんが仲良くカメラに収まって

いたのはいい光景でした。

レスリングの選手たちは最後までメダル獲得で頑張ってくれて競技別のMVP

でしたね。

 

長くなりましたが、競技に関する感想はここまで。

最後にその他全体に対する印象を述べて終わりにします。

 

パリの建造物や街並みはやはり素敵でしたね。

マラソンのレースを見ていて感じたのですが、歴史と伝統を感じさせる建造物、

エッフェル塔やルーブル美術館、凱旋門やノートルダム大聖堂、異国情緒が味わ

えてよかったです。セーヌ川は少し残念。川の風景や開会式での演出はいいの

ですが、あの水質でトライアスロンはさすがにダメでしょう。そこだけが減点。

 

開会式と閉会式は華やかでしたね。すべて観たわけではないのですが、有名人が

たくさん出てきて華やかでした。演出に物議を醸す場面もありましたが、開会式

でセリーヌ・ディオン、閉会式でトム・クルーズが見られたのは個人的に嬉しか

ったですね。

 

一番残念だったのはSNSを通じての選手への誹謗中傷。名前を挙げて申し訳

ないのですが、柔道の阿部詩選手、バレーボール男子の小野寺選手、陸上リレー

の上山選手らへの心ない言葉は言葉悪いのですが、ホント胸糞が悪くなります。

ベストを尽くして敗れ去った選手、本番で実力を発揮できなかった選手への

誹謗中傷ほど情けない、腹立たしいものはありません。匿名をいいことに言いたい

放題、罵り放題、本当何様なんだと言いたくなります。

彼ら彼女たちは何ら悪くありません。謝罪の必要もありません。国を背負ってとか

税金がどうとかそんなことはどうでもいい。ここまで来るのにどれほどの努力を

重ね汗や涙を流してきたのか。あんたらに何がわかるんだと思います。

五輪選手たちだけではなく、他のアスリートや芸能人、一般人に至るまで誹謗

中傷を繰り返すのは絶対やめていただきたい、切に願います。

阿部詩選手の号泣、みっともないとかとんでもない。ここまで一生懸命になって

号泣できる人生を送っているか、自問自答しました。バレーボールの小野寺選手、

あと1点で誰もサーブを失敗しようと思って失敗してるわけじゃない。

みんな一生懸命戦ってるのです。冷房の効いた涼しい部屋で彼らの努力も知らず

に誹謗中傷するのはやめましょう。そんなの誰も幸せになれませんよ。

言いたいことがあるのはわかりますが、いい大人なんだから心に留めておけば

いいんです。すべてのアスリートの健闘に大拍手です。

 

五輪期間中にも世界各国で戦争や内紛、テロ。大会期間前にも地下鉄の駅であり

ましたよね。原爆の投下の日も期間中でした。大きな地震もありました。

五輪は平和の祭典といわれますが、なかなか戦争は終結しませんね。本当に

悲しいことです。

愚かな指導者たちの起こす不毛な戦争。五輪で相まみえた各国のアスリートたち

が、戦い終わってお互いを讃え合うのを見るにつけ、武器による殺戮がいかに

愚かなものであるかを考えられます。五輪は名と暗、世界の縮図を見せつけられ

る機会だと改めて感じました。

 

長くなりましたのでこれで終わりにします。

日本選手団の皆さん、本当によく頑張りました、お疲れさまでした。

五輪は終わりましたが、パラ五輪がこれから開催されます。

パラ五輪の選手たちにも変わらぬ声援を送りましょう。