川崎春花が逃げ切って2年ぶりのツアー3勝目 

女子ゴルフのミネベアミツミL

 

女子ゴルフのミネベアミツミ・レディース北海道新聞カップ最終日は7日、

北海道真駒内CC(6667ヤード、パー72)で行われ、首位から出た21歳

の川崎春花が4バーディー、1ボギーの69とスコアを伸ばし、通算18アンダー

の270で2年ぶりとなるツアー通算3勝目を挙げた。賞金1800万円を獲得

した。

69で回った桜井心那が通算14アンダーの2位で、70の尾関彩美悠が13アン

ダーの3位となった。

岩井千怜が4位で堀琴音が5位。前週優勝の桑木志帆は24位、前年覇者の小祝

さくらは47位に終わった。

(出場61選手=アマ2、曇り、気温20・7度、南南東の風2・2メートル、

観衆2030人)

 

 

                           (以上 産経新聞より)

 

昨日、今季初の北海道で行われた女子プロゴルフの話題です。

ミネベアミツミ・レディース最終日は、最終組で回った川﨑春花プロがスコアを

伸ばし、逃げ切って2年ぶり3度目の優勝となりました。

 

今大会が注目されたのは最終組で回った川﨑春花プロ、櫻井心那プロ、尾関彩美悠

プロがいわゆる「ダイヤモンド世代」と言われた同級生対決であったこと。

この世代には他にも今季初優勝から3回優勝した竹田麗央プロや佐藤心結プロ、

小林夢果プロや神谷そらプロなど有望な若手がズラリ。

去年4勝を挙げた櫻井プロを筆頭に3勝の川﨑プロ、竹田プロ、さらに神谷プロ、

尾関プロも若くして優勝経験があるなど、「黄金世代」や「プラチナ世代」に

続く有望な2003年度生まれの世代ですね。

 

普段は仲のいい3人ですが、観ている限りプレー中の会話はほとんどなく、

まさに真剣勝負。1番でいきなりボギースタートとなった川﨑プロですが、冷静

沈着なプレーに終始し、追い上げる櫻井、尾関、岩井千怜プロらの追随を許し

ませんでした。

プレー終了後は抱き合って川﨑プロを祝福。同世代のライバルは本当に自分を

強くしてくれますね。

 

私はこの3人には少し縁がありまして、私が初めてゴルフ観戦に行った大会で

川﨑プロがプロ初優勝、弱冠19歳のメジャー大会制覇。昨年は櫻井プロの組で

回って尾関プロにはサインをもらいました。3人ともまだ21歳という若手です

が、プレー中の態度もコメントもしっかりしていて将来的には海の向こうで

プレーすることを目標としているようですね。

 

川﨑プロは2年前に2勝してからスランプに陥り、一時は人前でプレーするのも

怖くなるまで落ち込んだようですが、初心に帰って自分のプレースタイルを見直

し、見事に復活。最近は上位に名前を見ることが多かったのでまた優勝するだろ

うとは思っていましたが、今大会は彼女のいいところがすべて出た大会となりま

した。一方、昨年4勝した櫻井プロは今年はまさかの低迷。上位に進出すること

が少なくなっていましたが、ここ数試合でショットが安定。夏に強いイメージ

があるので調子に乗れば今年も後半戦で優勝もあるかと思います。今年は常に

上位にいるイメージの尾関プロ。この日もそうでしたが、結構惜しいパットが

多く、これが入っていればもっと勝てると思います。

彼女たちに加えて海外のスポット参戦でも好成績をあげている竹田プロは今季

絶好調。ダイヤモンド世代という名前は彼女らがこう呼んで欲しいと言って

つけられた名前という話も聞きますが、名前に負けない実力が彼女たちに備わ

ってきていますね。

彼女らの少し上には2年連続女王の山下美夢有プロや岩井姉妹などもいて

まさに女子プロゴルフ界は戦国時代。

今週は夏休みに入るようですが、再開後の後半戦の熱い戦いが楽しみです。