山本由伸 ドジャースと契約合意「12年総額462億円」

大谷翔平に続く超大型の長期契約で世界一へ共闘

 オリックスからポスティングシステムを利用してのメジャーリーグ移籍を
目指していた山本由伸投手(25)が21日(日本時間22日)、ドジャースと
契約すると米メディアが報じた。
 

 スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者は自身のX(旧ツイッター)

で「日本のスター、山本由伸とドジャースは12年総額3億2,500万ドル
(約462億円)の契約で合意していると、契約に詳しい関係者がESPNに語った」
と記した。  
 
 USAトゥデイのボブ・ナイチンゲール記者も「山本に3億ドルをオファーした
ヤンキースは、山本の代理人から山本がドジャースと3億ドルをはるかに上回る
価値の契約に合意したと知らされた」と山本がヤンキースを断りドジャースと
契約合意したと伝えた。  
 
 MLB公式のマーク・フェインサンド記者も「関係者によると、山本由伸は
ドジャースと3億ドル以上で契約する予定だという」と報じた。  
 
 過熱の一途をたどった争奪戦が決着へ向かう。山本は11月5日、日本シリーズ
最終戦後にポスティングシステムを使用してのメジャー挑戦を球団に正式承認
された。翌6日には米大リーグ公式サイトが「ヤマモトが正式にやって来る。
どこが契約できるのか?」とし、移籍先候補としてヤンキース、カブス、
ナ・リーグ覇者のダイヤモンドバックス、ドジャース、メッツ、レッドソックス
など8球団を列挙。米主要メディアのFA選手ランキングは軒並み大谷1位、山本
2位の評価が並ぶなど、今オフFA選手の「目玉」となっていた。  
 
 好条件はもとより、ドジャースにとっては“切り札”がモノを言った形だ。
ド軍は山本と今月12日(同13日)に面談。その場にはドジャースと10年契約
を結んだばかりの大谷翔平が同席した。スポーツ界史上最高総額の7億ドル
(約1015億円)で契約。契約総額の97%を後払いにする代わりにさらなる選手
補強を要望し「ぜひ山本を獲得してほしい」と球団に強く進言していた大谷が
“初仕事”として、補強に直接出馬した。大谷について「大谷さんはストイック。
MVPを獲っても驚きがない。そのぐらい力が凄いというか、全部が凄いです」
と憧れる山本の心が動いたことは想像に難くない。  
 
 ド軍もあふれんばかりの誠意で山本を迎えた。電光掲示板に名前と背番号18
のユニホーム姿の合成画像などを表示して歓迎。関係者によればアンドルー・
フリードマン編成本部長、デーブ・ロバーツ監督の他、20年MVPの一塁手
フリーマン、正捕手スミス、大谷の水原一平通訳らも同席したという。
金銭面も日本選手の渡米時では最高額となる条件。まさに球団を挙げて交渉に
臨み、最大のライバルと目されていたヤンキース、さらにメッツ、ジャイアンツ
など少なくとも7球団との大争奪戦を制した。  
 
 山本は今年3月、侍ジャパンの一員として14年ぶり3度目の世界一に貢献。
シーズンでは23試合に登板し、16勝6敗、防御率1・21と圧倒的な成績を残した。
勝ち星、防御率に加え、169奪三振、勝率・727で3年連続の投手4冠を獲得。
チームをリーグ3連覇に導くなど、文句の付けようがない活躍を見せた。
プロ7年間で70勝29敗、防御率1・82、勝率・707と高いレベルで安定。
日本の至宝が満を持して海を渡る。
 
 
                (以上 記事、写真ともスポニチアネックス)
 
メジャーリーグからまた衝撃のニュースが飛び込んできました。
オリックス・バファローズからポスティングでメジャーリーグ移籍を目指して
いた山本由伸投手が、先日の大谷翔平選手に続いてドジャースと契約することが
明らかになりました。注目すべきは契約期間の長さ、なんと12年契約、日本円に
して総額462億円ですから年俸にすると約38.5億円ですか。先日の大谷は別格と
していずれにせよとてつもない大型契約となりました。
 
まず驚いたのがヤンキースではなく、ドジャースだったということ。山本投手に
関しては今年ノーヒット・ノーランを達成した試合を観戦していたヤンキースの
お偉方が執心で、本人もヤンキースに好印象を持っていたことから最後はヤンキ
ースに決まるのではないかと思っていました。ただ、先日の大谷の大型契約が
本人の希望で年俸の97%を10年契約終了後の後払いとしたことから、ドジャース
も山本の獲得に参戦できるようになり、さらには山本との面談で大谷をはじめと
する主力選手に通訳の水原さんまで同席させて、熱心に勧誘しました。
結局、これが功を奏したのか、年俸面でもド軍がヤ軍を上回ったようで最後の最後
にドジャースが山本のハートを射止めることになりました。
 
今年のメジャーリーグは1位大谷、2位山本が人気ということで、いずれも
ドジャース入り。これでこれから他の選手の去就が一気に決まりそうですが、
もしかしたらドジャースはDeNAの今永投手まで狙っているのではないかと
勘ぐってしまいます。大谷はもちろん日本の第一人者山本、左腕のエース今永
まで獲得したらドジャースは一気に投手陣が充実、まあ大谷に関しては来年は
打者一本ですので故障が癒えて二刀流を再開してからになりますが、なんか
凄いことになってきましたね。日本からの観光客も増えてチームが強くなれば
一気に懐も潤って高額の年俸代も一気にペイしてしまうでしょう。
私も先日早速、大谷グッズ(ユニフォームと帽子)を購入予約しましたよ。
 
それにしてもメジャーの球団の資金力は恐ろしいものがあります。
退団後も手厚い保障が約束されているようですし、このままではますます日本の
有力選手がメジャーリーグに流出してしまうのが懸念材料です。
巨人の岡本和真やヤクルトの村上宗隆もメジャーに対する憧れを公言しています
し、ロッテの佐々木朗希はメジャーで一番注目している日本人選手です。
本人に実力があり、FA権を獲得したり、球団がポスティングによる移籍を
認めれば当然流出は避けられませんが、NPBも何か対策を考えないといけない
段階に来ているのではないでしょうか。
 
いずれにせよ、来季のドジャースは大谷、山本の〝共闘〟により優勝の可能性
は高くなったと思います。大谷の通訳の水原一平さんも忙しくなるかもしれま
せんね。