現役ドラフト、1番人気の巨人から指名開始 

ドラフト1位入団の選手が3人投手が9人と

投手重視の傾向に

 

 出場機会の少ない選手の移籍活性化を目指す第2回「現役ドラフト」が8日に

開催された。昨年の第1回と同じく、各球団6人までが出席し、非公開のオン

ラインで実施された第2回現役ドラフトは、昨年より少し短い約40分ほどで

終了した。

 

 関係者の話を総合すると、最も多い獲得希望票を集めた巨人が1番目の指名権

を得て阪神・馬場を指名。指名された球団が次の指名権を得るため、続いて阪神

→オリックス→中日→ヤクルトの順で指名が進んだという。

 

 各球団が2人以上の対象選手をリストアップすることになっており、3人以上

をリストアップした球団も複数あったが、前回に続き2巡目の指名はなかった。

 

 今回はリストに年俸5000万円以上1億円未満の選手を入れた場合、

5000万円未満の選手も加えた3人以上をリストアップするようルールが

変更された。

該当する選手がリストに含まれていたかは不明だが、指名された12人はいず

れも推定年俸5000万円未満だった。

 

 昨年指名された選手は投手6人、内野手2人、外野手4人だったが、今回は

投手が9人、内野手1人、外野手2人と投手重視の傾向に。前回はオコエ

(楽天→巨人)だけだったドラフト1位入団の選手が、今回は3人(馬場、

佐々木千、鈴木)に増えた。

 

 「いい方向に」 〇…日本プロ野球選手会の森忠仁事務局長は、第2回現役

ドラフトを「いい方向に行っている」と評価した。元ドラフト1位が3人指名

され、「環境を変えてあげられればという(球団の)気持ちが出ている」。

第1回の移籍選手から大竹(ソフトバンク→阪神)、細川(DeNA→中日)

らが新天地で開花。「他球団にとって魅力的ではない選手をリストで出せば、

結果的に上位で獲れない」と、さらなる移籍の活性化を期待した。

 

                      (以上 スポーツ報知より)

 

昨日、第2回プロ野球現役ドラフトが開催され、12球団の指名選手が記事の

通り決定しました。

現役ドラフトは出場機会の少ない選手を救うため、移籍をさせて活躍の機会を

与えるという趣旨で昨年から開催され、阪神の大竹投手(前ソフトバンク)、

中日の細川外野手(前DeNA)らが移籍先で主力選手として活躍、大竹投手に

至っては阪神の日本一に大いに貢献しました。

各球団で出場機会がなく、実力があるのに埋もれている選手を発掘し、活躍の

場を与えるという点では非常にいい制度だと思いますね。

 

記事によると12球団が提出したリストで一番人気だったのは巨人の北村内野手。

指名された選手が一番多い球団から指名順が始まるという方法なので、他球団の

有力選手を獲得しようと思ったら、人気がありそうな選手をリストに乗せないと

いけません。

北村内野手は巨人ではレギュラーの厚い選手層に阻まれて内野の控えに甘んじて

いますが、内野全ポジションを守れるし、打撃も2軍では3割超え、投手として

登板も果たすなどその献身的なプレーぶりが評価されたのでしょう。結局、同じ

リーグのヤクルトに移籍することになりましたが、新天地で頑張ってレギュラー

を目指してもらいたいですね。

そして一番人気を集めた巨人は指名順1位となり、阪神の馬場投手を指名。

馬場投手は投手層の厚い阪神では敗戦処理的な扱いですが、防御率や奪三振率

など投手としての指標も優秀で、実際投げている球もかなりレベルが高い投手

だと思います。12球団一の投手陣を誇る阪神より中継ぎで苦しんでいる巨人の

方が活躍の場がグッと広がるでしょう。150キロを超えるストレートと切れの

いいフォークが武器で、これはいい投手を獲得できましたね。その他では阪神

が指名したオリックスの漆原投手、西武が獲得した広島の中村投手などは力が

あると思いますし、ソフトバングが獲得した日本ハムの長谷川投手なども面白い

存在になるかもしれません。

 

日本はメジャーリーグに比べるとまだまだ移籍が活発ではありません。

FAで移籍するのも選手の権利なのに「裏切り者」とか言ってブーイングを

あびせるなど移籍については感情論が先走ったりします。選手はドラフト会議

では自分の行きたい球団に行けない可能性があります。また、実力があるのに

その球団の水が合わないのか、厚い選手層に阻まれてなかなか出場の機会が

もらえない選手もいます。現役ドラフトやFAは移籍できる少ない機会です。

一般人でも最近は終身雇用というのは減ってきています。自分に合う仕事を

求めて職種や会社を変更したりします。プロ野球は職種こそ変わりませんが、

球団を移籍することでまた開花できるのならどんどん移籍すればいいと思い

ます。ファンも選手の移籍に関してもっとドライになり、移籍先の球団に行っ

ても応援してあげるくらい広い心で選手を応援してもらいたいですね。

今回移籍する12選手に新天地での活躍の場が広がることを祈っています。

頑張ってください!