吉田優利「3勝目は特別な優勝になると思って

いた」 1年8か月ぶり勝利をメジャーで飾る

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ

 最終日(7日、茨城GC西C=6780ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 

 単独首位で出た23歳の吉田優利(エプソン)が3バーディー、4ボギーの

73で回り、通算1オーバーで、2位の申ジエ(韓国)に3打差をつけて逃げ

切った。今季初優勝、通算3勝目。2000年度生まれの「ミレニアム世代」

では、2021年大会を制した西村優菜に続く2人目のメジャー制覇を飾った。

 

「本当に優勝できたことがうれしい。2年間優勝できなかったので、3勝目は

本当に特別な優勝になるんじゃないかなと思っていた。

その通りになって、すごくうれしい」と笑顔を見せた。

 

 14番のボギーで申との差は1打に接近。「もちろん緊張はしていたし、

胸が高鳴る感じっていうのは感じていた。今日一番いいゴルフをしたいと思って

いたので、最後まで諦めずにプレーすることができた」。守りに入ることなく

17番パー5でバーディーを奪い、後続を振り切った。

 

 アマ時代の2019年は優勝した渋野日向子と最終日最終組を回り、4位と

健闘。

「朝から気持ちが高ぶる、一番好きな大会」で、21年9月のゴルフ5レディス

以来1年8か月ぶりとなる歓喜のときを迎えた。「春先に1勝することができ

たので、3勝以上できるように、これからも引き続き努力したい」と誓った。

 

                       (以上 スポーツ報知より)

 

 

                    (写真はJLPGA公式Instagramより)

 

女子プロゴルフツアー・ワールドレディスサロンパスカップ最終日、私が応援する

吉田優利プロが激戦を制して、見事2年ぶりの優勝!この勝利は吉田プロにとって

メジャー大会初制覇となりました。

 

優勝の最終スコアは+1という屈指の難コースとなった今大会。百戦錬磨のトップ

プロが悪戦苦闘する中、今大会を得意としている吉田プロは一人涼しげな顔で

2日目までは首位を独走。3日目に「76」と崩れてまたしても最終日に勝利を逃す

かと思われましたが、この日の吉田プロは今までと違っていました。

昨年は2位になること5度、常にトップ10に入っているのではないかというほど

の安定感を見せていましたが、いつも最終日にあと一歩足らず、悔しい思いをして

きました。

昨年、初めてゴルフ観戦をした時に最初について回ったのが、吉田優利プロ。

SNSで見せる可愛い表情とは裏腹にとても冷静で高いプロ意識を持つ彼女の姿勢

に興味を持ち、2年ほど前から同期の古江彩佳プロ、西村優菜プロとともに注目

し続けてきました。テレビやYouTubeなどで見せる抜群のトーク力と人懐っこさ

が魅力ですが、プレーにおいてはグリーン周りのアプローチが彼女の真骨頂。

パットも上手なのでもう少しセカンドショットが決まればもっと勝てると思って

いましたが、今回は強風と難しいコースセッティングに苦しめながらも、随所に

スーパープレーを見せて申ジエプロ、上田桃子プロらの猛追を退けました。

 

去年あれだけ悔しい思いをしても常に前向きで、反復練習を怠らなかった吉田

プロ。激戦を終えた明日も朝8時から練習するというのですから、恐れ入ります

が、真のトッププロというのはそういうものなのでしょう。今年に入ってショッ

トやパットのルーティン動作を少し変えたようですが、信念だけは揺るがない

ですね。来年あたり目標とする米女子ツアーチャレンジも視野に入れているかも

しれませんが、彼女なら一足先に海の向こうに渡った古江、西村両プロ同様に

結果を残せると思います。

 

最高の笑顔を見せてくれた吉田優利プロ。メルセデスランキングでも3位に浮上

し、今年も上位で優勝争いの常連となるでしょう。

日本にいるうちにまた彼女のプレーと礼儀正しいその姿勢を現地で観戦したい

ものですね。メジャー初制覇本当におめでとう!