今日の読売新聞朝刊より


「270人271脚」で50メートルを歩くのに生徒が成功したとして

いた滋賀県長浜市立浅井中学校は15日、生徒1人の足首の

ひもがほどけていたため、世界新記録としてギネスブックに

申請しないと発表した。



同校では、生徒270人が11日の体育祭で足を結んで歩く

新記録に挑戦。「261人」の記録を破った。

同日、生徒は友だちに相談し、母親と一緒に「残り5メートル

くらいでひもがほどけた。みんなに申し訳ない」と教諭に申し出た。

同校は職員会議などで協議し、「ギネスに申請すれば事実を

ごまかすことになる。申し出た生徒の思いが無駄になる」

申請をやめることにした。

この件に関してギネスブックへの申請を断念した浅井中学校や

市教育委員会に、全国から「勇気ある行動に感動した」「胸を

張って」などのエールが相次いでいる。



石川県の男性

  「悩んだと思うが、その選択は偉いと本人に伝えて」

栃木県の男性

  「黙っていれば世界一。正直な中学生がいてうれしい」

神奈川県横浜市の女性

  「葛藤があったと思う。この真摯な態度こそギネスに値する」


これらは電話やメールでこの中学生をたたえた一部である。


同校は15日、「みんなの団結力を示す競技。正直に言ってきた

生徒の声にも耳を傾けたいと思います」と全校生徒に説明した。






この話を聞いて久しぶりに清々しい気持ちになった。

自分がこの中学生だったらどのような態度をとっただろうはてなマーク

おそらく心の葛藤あったものの、そのまま黙っていたに違いない。


この中学生も同級生から「黙っていればわからないのに」とか

「何やってんねん」となどと言われたかもしれない。

だが、この中学生は自分の気持ちに正直にひもがほどけた事実

を申し出た。

それを受けて学校もこの少年達の気持ちを汲んでこの出来事を

正直に公開した。


実に素晴らしい話ではないだろうかビックリマーク


同じ滋賀県民として誇りに思う。


こんなこと当たり前だという人がいるかもしれない。


だが、私はそうは思わない。


新聞を見れば毎日事件や犯罪の数々。

折りしも今日はあの押尾被告の判決日。立派な大人が言い訳の

限りを尽くして自らの罪を認めようとしない態度に私は立腹していた。


そんな中でこのギネス申請断念の報道。


文字にすればほんのわずかな記事だが、これを読んで私の気持ち

は実に清々しいものになった。

忘れていたあの純真な頃の気持ちを思い出させてくれた。


人間はやはり正直に生きなければならない。

事が起これば常に言い訳を考えている自分が恥ずかしくなった。


この中学生はきっと立派な大人になるだろう。

そしてこの苦い思い出は、「あの時正直に告白してよかった」と

いつしか楽しい思い出に変わるだろう。



長浜市立浅井中学校の生徒達と先生方に拍手!!