LとかG とかBとかTとかを巡る話 その1 | 舞姫の「世界が面白いじゃんね」

舞姫の「世界が面白いじゃんね」

詩人ですが、アニメも、映画も、岡田斗司夫も、絵画も、建物も、怪談も好きなヲタクのブツブツブログ。

今期のアニメでは

「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(通称 ちぇりまほ)

が、私のなかでは1週間で一番楽しみにしていたアニメだったラブ

恋愛の心のうちを丁寧に辿っている感じに好感が持てて

録画したものを繰り返し見てしまった。

 

いわゆるBL(ボーイズラブ)という分野のお話である。

 



私の世代は相当早くからBLとの接点があり、「ポーの一族」などから読み始めて「アーシアン」や「第7天国」なども読んでいた。今でも手元に「ドラッグ&ドロップ」などは好きで置いてある。

 

しかし、私は単純にラブコメとしてBLものが好きだったので意外と「男性同士が!」おねがいという背徳感のようなものにドキドキするというよりかはストーリーの良さで読む作品を選んでいた気がする。

男女でも道ならぬ恋のストーリーにはドキドキしてしまうし、それと同じようなものだろうと思っていた。



というのも、私には恋愛対象に男女の区別がない。

 

小さいころから、なぜかレズっ子にやたらモテたせいもあるのかもしれないが

「別に女性と付き合うことになってもぜんぜんおかしくないな」と思っていたし

実際結婚が決まった時も「相手は男性?女性?」と友人に聞かれたくらいである。

学生時代は「舞姫ちゃんが男性だったらお付き合いしたかった飛び出すハート」というラブコールも複数いただいているので、本当に相手がどっちになるかはわからなかったのだ。

 

私自身は「恋愛対象がいわゆるノーマルの人たちの2倍いるし、いいじゃん」口笛口笛口笛

くらいに考えていたが、ホモセクシュアルやレズビアンを本気で毛嫌いする人たちが

いるのだなと大人になってようやくわかったガーン

いわゆるマイノリティだから、のけ者にして笑いものにしているのではなくて、

こういったら言い過ぎなのかもしれないが「人間としてどうなのプンプン」ぐらいに

嫌悪しているということに気が付いたのだ。


あるとき、これは興味からなのだが夫に聞いたことがある

(友人でもさすがにこんなことは、他人に聞けないと思ったので)。

 

「ホモセクシュアルの人って気持ち悪いと思う?」と。

夫は少し考えた後、

「傷つく人がいるかもしれないから、絶対に外では言わないけれど

自分自身はホモセクシュアルは気持ち悪いと思っているよ」と答えた。

「じゃあ、もうひとつ聞いていい?レズビアンは気持ち悪いと思う?」

「うーん。正直、レズビアンにそんなに嫌悪感は抱かない」

「その違いって何?」

「なんだろう、、、自分が当事者になる可能性があるかどうか、かな」

と、妻からのずいぶん答えにくい質問に夫は正直に答えてくれた。

 

改めて自分の心に聞いてみると、

性的嗜好や「男性的な在り方、女性的な在り方」がどこまで許せるかなどというのは、

相当あいまいなボーダーなのではないだろうか。


例えばなのだが、女装をしている男の人は気持ち悪いけど

宝塚の男役には違和感がないとか

私達には実はどこまでが文化のすり込みでどこからが自分の考えなのか

などということは永遠にわからないだろう。

 

話が散漫になってきたので(私のなかでも、語りたいことが多すぎて、まだ落としどころが見つからないようだ)

またこの話は明日に譲りたいと思うが、このごろLGBTをめぐる問題で

気になるものが一つあるのでそれについて話したいと思う。

 

このようにとてつもなく広がりがある話題は

もしかしたら個別の例や、一つの話題を掘り下げることで見えてくるものが

ある気がしている。私自身もLGBTについては自分なりの指針みたいなものを

見つけたいとかねがね思っているので、この散漫な思索にしばらくの間

お付き合い願えたらと思っている。