初めて飲酒したのは小学生の時で、親から家を追い出されたとか、何とか組の何とかと言うと知らない者はいないとか、シャバと務所を出たり入ったりしていて最短は1週間だったとか、入院していて、退院したらそれまで通っていた居場所に通えなくなっていたので、ここ、ねこの手ハウスて働かせてほしいと。なんでもやると。表で本を売っていましたが、それを盗む奴がいたら捕まえてやると言われるので、そんな事しなくても良い場なんだよと伝えました。
どこかに電話をしながら、表の本の書名を誰かに伝えて、次々お買い上げ。読書会なんですね、と言うと、独房に入っている時はすることがないから本ばかり読んでいたと。
友達もいないしと言われるので、表のテーブルにお連れらしい男性がいらっしゃったので、いるじゃないですか!と言うと口を濁して、友達じゃないと。
目つきの鋭いニコリともしない方です。
携帯ラジオのニュースを一生懸命聞いていらっしゃるので、理由を聞くと、マル暴対策だかの法律が厳しくなるというニュースで、自分に関係があるからと。
ねこの手ハウスは無償の場だと伝えましたが、それでも良いから来させてほしいと。来る時は長袖を着てタトゥーが見えないようにして来るからと言われます。確かにタトゥーだらけです。
障害者手帳を持っていて、ヘルパーさんに来てもらっていると。誰が来ても良い場とは言え、大丈夫か?話される内容は過激ですが、憎めない感じではありました。
一応土曜日に来てみるように伝えると喜んで帰られましたが、
土曜日に電話があり、ヘルパーさんが来ることになったので行けなくなったと。ねこの手ハウスは怒ったり怒鳴ったりしない場だからね、と伝えたからでしょうか?それきり来店されませんでした。
ホッとしました。
山口百記










