我々のオフィス付近(直線で200m程)が騒々しくなってきた。

 

2018年に、渋谷の都立代々木公園内の南側に3、4万人収容の多目的スタジアム「スクランブルスタジアム渋谷」を建設しようという構想が13日、渋谷区の外郭団体である一般社団法人「渋谷未来デザイン」から発表された。

場所は、代々木公園B地区。よく週末ごとにフードフェスティバルとか、そういったイベントをやっていると思いますけれども、ここにスポーツ、エンターテインメントの聖地として、そして防災拠点、都市防災の拠点として、スタジアムパークみたいなものをつくってみるというシナリオだったらしい。

 

新スタジアムのコンセプトは「すべての人に開かれたスポーツ・文化・情熱の聖地を、渋谷区に」というもの。プロジェクトリーダーで渋谷区の観光協会理事長でもある金山淳吾氏は、「いろんな形で代々木(スタジアム)のシナリオがあったが、実現しようとした形跡はない。防災の観点でも、トイレが足りるの?などの問題があり、野球は神宮球場があり、ラグビーは秩父宮があるのに、なぜ23区にサッカーのトップリーグ(J1)のチームがないの?という疑問もあった。成熟した国際都市、渋谷の中心エリアにスポーツとエンターテイメントカルチャーの聖地を持つことは必須だと考えた。市民の誇りであり、渋谷で学んでいる人、働いている人、遊びに来る人、すべての人の誇りになるような場所作りを目指したいと、建築家の田根剛氏が作成した完成イメージパースも公表された。新国立競技場のデザインの最終選考に残った建築家で、その際も、自然と調和した古墳型のスタジアムを提案した。

 

しかし、このプランを無視する様に、東京都から下記の発表があった。

 

東京都は23日、代々木公園(渋谷区)、他に2ケ所に、ラグビー場を整備することを決めた。新年度の当初予算案で3億円を計上する。ラグビー場は長さ100メートル、幅70メートルが必要となる。代々木公園内に約2年かけてラグビーの試合ができるよう約6億円で整備。来年度から工事に入り、2022年度から利用できる予定。

 

 

多分、イベントスペースと織田グランドの間にある、使用頻度の低い土のサッカー・ホッケー場のところだろう。「スクランブルスタジアム渋谷」は公式のwebsite( https://scramble-stadium.tokyo/ )も作り頑張っていたのに。東京都とは「東京未来ビジョン懇談会」もスタジアムの整備を含む渋谷の未来像をビデオにまとめてプレゼンテーションしたはず。スクランブルスタジアム渋谷も、これからどう動くのだろうか。

 

昨今のラグビーブームに乗っかる輩は都議会内には居るだろうが、ラグビーは、にわかファン中心のブームだよ…  オリンピックが終わってもラグビーブームが続くとは考えにくい。日本中スタジアム建設ブームで利益を無視した無駄なハコモノ作りが多く見られるが、ここも東京都のにわか議員の多数決で決めたのだろうか… 

それにしても、今までスポーツニュースにもならなかったラグビーが、今やスポーツニュースのレギュラーに定着した。凄い人気です(笑)