湿原地帯を抜けると、家々などの人工物が見えてき、釧路の中心地に近づくほどに、街並みは関東の国道沿いのそれとさほど変わらぬ賑わいを見せる。大型のスーパーや本屋、外食チェーン店。もし目隠ししてこの地に連れてこられて「ここは関東だ」と言われても信じてしまうだろう。しかし、店の敷地面積はやたらと広いものが多いように感じる。土地が余っているためだろうか、客の数の割には贅沢にスペースを使っている店舗が目につく。
車を釧路駅前の駐車場に停めた。駅の程近くに、釧路で有名な市場があるということで行ってみることにした。車を降りると相変わらずの冷たい空気が身体をなでてくる。
その市場は「和商市場」といった。外観は中規模の個人商店といった風情だろうか。だが、中に入るとこの地でとれたと思わしき、カニやサケなどの魚介類が所狭しと並べられている。かといって店舗は綺麗に区分けされており、通常の市場のような煩雑さはない。たとえるなら、デパートの地下食品売り場のほとんど全てが魚屋といえば、近いイメージかもしれない。だから、本業で市場にくる人も用が足りるだろうし、家族連れや観光客も楽しめるスペースになっている。刺身にして50円から売っている店舗もあり、腹は減っていなかったのだが、ホッケの刺身やカニ身などを楽しんできた。





