トップと高速船と不祥事 | 硝子の中年のブログ

トップと高速船と不祥事

  今年の2月に博多と韓国釜山を結ぶ、高速船クイーンビートルで船首部分に浸水があったにも係わらず、記録も改ざんして隠蔽し、国交省に報告をしなかった事案。

センサーの位置を移動させたり、排水しながら運航していたという実態は悪質の極み。

酷過ぎる。

JR九州の所有なのか、系列企業の所有なのか、判然としないが。

当時の運航会社の社長の指示で行ったという情報。

下請け、孫請け企業?

  昨日のテレビのニュースで知った。

客の命を預かっているという意識が欠落。

邪道の極み。

愚劣過ぎる。

銭儲けが最優先で、結果として信頼は失墜して、乗客は激減するはず。

  一昨年の、多くの人命を奪った知床遊覧船の沈没事件と本質は1ミリも変わらない。

日本人の、黄色人種の民度が明確に露呈している。

北海道の零細企業とは次元が違うはずなのに。

遵法精神は皆無。

トヨタの型式指定の認証不正、ビッグモーターの数々の事件とも通底する。

今回は乗客の怪我や体調悪化には直結しなかったが、決して看過できる案件ではない。

  昨日から運休という記述だったが、ホームページのトップページでは何も触れていない。

展開して、ようやく記載がある。

論外。

11/25までの新規予約を停止している。

先日の伊豆諸島に向かう、東海汽船の高速船の曳航も含めて、ものづくりを含めた現場の総合力が衰微している、明白な現実及び証左と言える。

  改めて、スペックを確認すると、2,300トン。

旅客定員は502人。

双胴船はカタマラン型というが、本船はトリマランと呼ばれる、三胴船である。

外装はワインレッドの、ほぼ単色のカラーリングが際立つ。

2021年の運行開始であり、経年劣化する年次ではない。

釜山まで片道3時間40分。

運賃は16,000円である。

  この企業の減収減益は経営としては危機的と言える。

傷口を広げた。

危機管理として、ゼロ点。

顧客及び関係者に対する、裏切り行為でもある。

組織論を語るべき案件と言える。

つまり、トップがクズだと、事態は改善されずに悪化する。

  直近では、兵庫県知事の騒動が最も典型的な実例と言える。

本人の経歴は東大卒の総務省官僚である。

地元出身であり、選挙で当選したことで、本人の自意識が昂進したと類推できる。

天狗になったということで。

元々の当人のパーソナリティに相乗したか。

  いずれにしても、組織の指揮命令系統直属の人間が抗うことは難しい。

抗うときは組織を離れるという意識で臨む。

それが正解だろう。

「立つ鳥跡を濁さず」ではなく、跡を激しく濁すつもりで、「後足で砂をかける」つもりで上層部に臨む。

それも生き様だろう。

自己を殺して、従順に定年を迎えても、一生を送っても、ダサい。

結論として、上司が正しいという保証は1ミリもない。