戸田恵子:終わらない旅路 | 硝子の中年のブログ

戸田恵子:終わらない旅路

  戸田恵子ですが、現在ニューヨークで一人(独り)舞台の公演中。

しかも、何と!!カーネギーホール。

大ホールではなく、小ホールのようですが。

そして、2日間だけですが。

タイトルは「虹の彼方に」

勿論、ジュディ・ガーランドの自叙伝的な舞台。

日本人の女性キーボード奏者がリーダーのトリオが生で伴奏する。

  日本から複数の先輩や仲間、友人が来場。

しかも、この超円安のご時勢に。

昵懇の間柄である、三ツ矢雄二も。

そして、シルベスター・スタローンを吹き替えている声優ということは、もしかして羽佐間道夫も?

現在、卒寿の90歳で現役でもある。

熱烈なサポーターというか、未組織の私設応援団というか。

父兄参観の如し、という戸田本人の言葉。

これはもはや人徳・人望では?

  私的には全くの部外者ですが、涙腺が緩みます。

これって、役者冥利、演者冥利に尽きるのでは?

そして、初日はスタンディングオベーションだったようです。

この言葉を四字熟語に変換したい。

なぜならば、川柳には超字余りなので。

敢えて変換すると、起立喝采

何のことか、面妖な文言と化した。

言葉遊びにも限界がある(汗)。

  今回は国内各地の劇場の日程を終えて、現地へ。

帰国後も凱旋公演と称して、大阪、埼玉、三重、そしてラストが有楽町のよみうりホールで2日間。

ショーマストゴーオン」の精神は貫かれる。

この言葉には必ずマンハッタントランスファーの経歴が私的には付随する。

リーダーだったティム・ハウザーが2014年に亡くなる。

その後、わずか2ヶ月弱くらいの時点での日本公演が予定されていた。

当然、コンサートはキャンセルになると予想されたが、彼らは新メンバーを補充して、公演を敢行。

1ミリも隙のない、アメリカンエンタテインメントの極致と言えるステージが披瀝されたと推量する。

それが彼らの生き様であり、ティムの魂にも報いる想念だったはず。

  私はティムが存命だった当時のステージを1回だけ、中野サンプラザだったと思うが、オーディエンスの一人として聴いている。

スタイリッシュで華があって、抜群のコーラスハーモニー、そのテクニックを変幻自在に駆使した、プロ中のプロが提供する時空だった。

  戸田恵子は自身の加齢との葛藤もあるようだが、外野からはオーバーワークが気になる。

余りにも活動範囲が多面的なので。

声優、舞台俳優、テレビドラマ、音楽活動、ナレーター、バラエティまで。

本人のエネルギーの全てを傾注しているようで、シームレスな仕事の日々と捉えられる。

余力を一切残さないような。

昭和の芸能人はオファーを決して断らないような。

舞台の上で人事不省になっても本望のような。

彼女の中では、仕事と趣味嗜好と自遊時間が渾然一体となっているのかもしれない。

ある種の強迫観念で彼らは自らの道を究めているように思える。

定点観測しかできないが。

  マンハッタントランスファーがコンサートの最後に語る言葉で〆たい。

God bless you all 

神のご加護を。