都知事選の面妖な変容
都知事選の全容が明らかになりつつある。
拙宅にも投票用紙が届いている。
立候補が何と56人。
勿論、過去最高の人数である。
本命と対抗がいて、後は泡沫候補に等しい。
競馬に例えることは不謹慎だし恐縮だが、穴馬もいないと言える。
勿論、制度に則った出馬だから、否定はできないかもしれないが、批判はしたい。
この実態には立候補する人物の思考回路の短絡と逸走を感じる。
要するに自分を中心に地球は回り、自分を中心に世界は動くという心理+観念である。
自分を客観視できない。
当選は100%有り得ない、という事実を、現実を直視しない。
供託金は没収されても、自己主張したい。
自分の思想信条を発信したい。
SNSだけでは満足できない。
アナログな人達とも言えるが。
彼らの本音は総理大臣になりたい、のかもしれない。
それは自民党という、腐って膿んだ政治ブローカーの団塊の首領にならないと実現しない。
因みに選挙ポスターの掲示板は従来48人がMAXだった。
今回は当然、枠からはみ出る。
その場合は選挙管理委員会から支給される用紙・カバー・雨用のカバーの3点で掲示板の下方に候補者の陣営で取り付ける、ということらしい。
掲示板を無限に拡大することはできない。
しかし、国政選挙を見ても、実際にはポスターを貼らない候補者もいるので、掲示板はまだら模様というか、オセロゲームのような見た目になる。
たぶん、今回の候補者ポスターの掲示は半数以下に留まるだろう。
ポスターは廃止してもいいのでは?
今は昭和ではなく、令和である。
デジタルを政府が率先して主導し、推進している。
マイナンバーカードを推進するために、保険証を廃止するという姑息な邪道は平気で実践するくせに。
公選法を改正すれば済む話である。
選挙ポスターはテレビも普及していない、ラジオが電波を使った情報伝達の主力だった時代の残滓に過ぎない。
時代錯誤過ぎる。
因みに供託金の額は300万円である。
前述のように、自己の哲学を天下に広言するための費用としては決して高くなく、安いかもしれない。
昨今の物価高騰を受けて、500万円に増額改定することも検討すべき。
円安の影響を受ける因子は多くはないかもしれないが。
掲示板の作成、さらに建て込みと撤去の費用は人件費も含めて値上がりしていることは間違いない。
前回と同じではないはず。
いずれしても、有象無象の立候補の抑止は必要だろう。
次回の立候補は80人くらいになるかもしれない。
お祭りと勘違いしている、知能程度が低くて自意識過剰の「つばさの党」が再興して、乱立させてくる可能性も。
今は過渡期なのかもしれないが、前例踏襲ではなく、迅速で臨機応変な措置が急務と言える。
なお、現役都知事の再選は最悪と言える。
理由は再三、このブログで記しているので、また長尺になるので今回は割愛するが。
自民党の下請けの、自民党の遺伝子の知事は要らない。
開発最優先で、防災は無視の知事には必ず引導を。
自民党はかつての「消費は美徳」から「節約は美徳」の時代を通って「格差は美徳」を実践している。
辟易する。
憤怒は沸点を越えている。