ハンバーグという普遍性 | 硝子の中年のブログ

ハンバーグという普遍性

  昨日の番組「ベスコングルメ」

レギュラーの進行役は川島明、霜降り明星のせいやも出演。

歌舞伎の尾上松也がゲスト。

この日の生ビールを美味しく飲むための料理はハンバーグ。

日本橋浜町から秋葉原まで歩いて、その間にベストのコンディションに仕上げる、というコンセプトの企画。

  店の名は「牛舎

以前から気になっていたが、残念ながら利用したことはない。

蔵前橋通りに面していて、最寄駅は秋葉原ではなく、地下鉄の末広町。

因みに食べログの評価は3.49なので、好評と言えるのだろう。

この店はハンバーグ専門店なので、ステーキはメニューに無い。

ハンバーグか、ハンバーグカレーのみで勝負する。

  映像を見て気になった点は鉄板で調理しているので、通常の洋食店のようにフライパンごとオーブンに入れて仕上げるという工程はない。

このタイプの店では中がレア、半生のケースが少なくない。

この店でも微妙に赤い肉が見えていたが、許容範囲だろう。

東京駅地下街の「ハンバーグワークス」では、明らかに半生だった。

これはノロウイルスなどの食中毒の可能性があるから、気になったが。

食べないで退出する訳にもいかないので、全部食したが。

  私が都内で推奨したい店は4軒。

表参道「リトルリマ」千石「スクアール・ビストロ」人形町「トノー」神田小川町「ザ・ハンバーグ

長尺になるので、1軒だけ内容を記したい。

「ザ・ハンバーグ」は高田馬場に姉妹店があり、両方とも過去に利用したが。

特色はボリュームが選べること。

150~1,500グラムまで。

そして、ソースが全くかかっていないこと。

デミグラス、ガーリックソースなど一切。

塩胡椒だけで食わせる。

究極の引き算の美学か?

小細工はしない。

これがハンバーグの原点と言える。

過不足はない。

私の個人史的持論だが。

  因みにソースと一緒に食したい場合は、シチュードハンバーグの選択肢もある。

昔はメニューに無かったが、頑固にスタイルを維持するのではなく、柔軟にカスタマイズしている。

価格帯はランチが920円。

倍の300グラムでは1,530円。

そして、券売機はカード対応ではなく、現金のみ使用可。

  12席の小さな店だが、神保町界隈に勤める、あるいは訪れる、肉好きグルメ人の御用達と言える。

木調の内装は無骨な男子だけでなく、女子でも全く問題ない居心地と言える。

カウンター席もあり、一人客でも正解。

パテは比較的粗挽きだったと記憶している。

カテゴリーとしては、B級ではないが、A級でもなく中間の領域か。

たぶん、40年以上は営業していると思う。

  この地域の洋食のポテンシャルは高い。

ハンバーグとビーフシチューは夜だけの提供だが、「仙臺(せんだい)」はコスパも抜群に優れている。

良心的過ぎる。

他に昼夜共通のメニューとして、オムライス、ハヤシライス、10種類のカレーなどが並ぶ。

誠実で正統派というか、寡黙な印象の大ベテランシェフが王道の料理を供している。

 「タケウチ」も独特のカラフルな彩りが、飾りつけが器に満載で、突出して個性的なハンバーグ料理を供する。

インスタ映えを意識したのだろうが、料理も美味しくて充分に満足できる。

これらの店はついでではなく、目指して行っても時間の無駄ではなく、後悔しないと言える。

以上、過去の引き出しから抽出。

諸兄には参考まで。