最新邦画寸評
今、色々なタイプの映画が公開されている。
「家出レスラー」は現役の女子プロレスラー、岩谷麻優の自伝を映画化した作品。
検索してみると、封切館は都内では11館。
5/17に始まって、過半数が本日で最終日。
6/6までが2館。
終了日未定が2館です。
最初?の日曜日なのに、客は10人というネット情報も。
これは超厳しい。
大幅な赤字ですね。
出血が止まらないくらいの。
2週間で終了は極レアケース。
10年に一度くらいの。
プロデューサーは自己破産?夜逃げ?
所属団体のスターダムや、親会社の新日本プロレスの負担割合は?
無傷では済まないはず。
次に草彅剛主演の「碁盤斬り」
これは落語・講談の人情噺「柳田格之進」を映画化した作品。
勿論、時代劇です。
囲碁仲間だった、武家と商家の主人の間に齟齬&錯誤が生じて亀裂が、さらにトラブルに発展する。
噺家では柳家三三、春風亭一之輔など、実力派・本格派・正統派の演者が高座にかける。
春風亭小朝が観て、彼のブログには「元々が約40分の噺を2時間に延ばすのだから、どこを膨らませるのかと興味を持っていたが、話をずいぶん散らかしちゃったな」と記している。
原作との乖離は難しいところではあるが。
落語を知らない人では違和感を覚えないのか?
それとも、焦点がボケて冴えないと感じるのか?
そして「からかい上手の高木さん」
永野芽郁が主演で、高橋文哉が共演。
後者は「ゴチになります」にも今シーズンは出演。
この作品は私的には漫画(紙媒体)で7~8年くらい前か、テレビアニメでは5年くらい前に見ている。
また最近は実写のテレビドラマでも放映されていた。
さらに、今回は映画にも。
漫画とアニメは殆ど同じ感触だったけど、ドラマでは個々の細かいエピソードは大差ないが、ストーリー展開が違っていた。
最終話で女子が転校してしまう、というシナリオは原作にはないはず。
映画もこれに沿っているはず。
まあ、改作という奴か。
漫画やアニメの時点では思春期の、甘酸っぱい胸キュンなんか描いていない。
あくまでもコメディです。
因みに後日談的な作品かと思っていたが、スピンオフとして「からかい上手の(元)高木さん」が発行されている。
二人は結婚して、子供も一人。
方向性が何気に分からないけど(笑)。
日常家族団らん的漫画を志向?
サザエさんの遺伝子を踏襲?
映画と映画館の関係性は今後、変容していくのかもしれない。
映画館は映画のホームグラウンドではなくなる?
今は過渡期?
栄枯盛衰、諸行無常、色即是空、会者定離。