詐欺の天国が盛況で | 硝子の中年のブログ

詐欺の天国が盛況で

   一昨日、神奈川県警小田原署は市内に住む70代の男性が、SNSを通じて暗号資産の投資を持ちかけられて、約2億4千万円をだまし取られた、と発表。

当人は去年の11月にフェイスブックの友達申請に応じて、若い女性からのメッセージに沿って口座に振り込んだ、という経緯。

勿論、若い女は存在せず、100%詐欺師の男に違いないが。

個人ではなく、数名の犯人でシンジケートを組んでいるのだろう。

複数の観点で言及できるが。

  ともかく、令和の時代の潮流に乗った詐欺と言える。

これも一つの電脳というツールを使ったマネーゲームである。

仮想&架空であるから、1円も戻ってはこない。

授業料としては、異次元に高い。

何のメリットもない。

ハイリスクノーリターンである。

  面識もない相手に信じられない金額の実弾を投下する。

この高齢者は認知症なのか?

たぶん、違うのだろう。

つまり、高額配当に目がくらんだ、金の亡者なのかもしれない。

知能程度が低いことは間違いないだろう。

「石橋を叩いて渡る」は彼らの辞書には無い。

別の事件では元本保証で、年利20%などという謳い文句。

子供でも、未成年でもウソと分かるだろう。

人生の時間を長く経験して、未だに最低限の分別もつかない、中高年。

  それ以前に先ず、この金額を比較的短期間で動かせる事実に驚く。

不動産を売却して、充当したとは考えられない。

有価証券または預貯金を充てたと推測できる。

つまり、この高齢者が失った資産は今のバブルの現況では特別ではなく、ありふれた日常の光景なのかもしれない。

再三指摘するが、これほど報道で、マスコミがニュース等で頻繁に注意喚起しているのに、騙される日本人が続出。

平和ボケにも程がある。

  不謹慎かもしれないが、笑えるというか、コントなのかと。

勿論、嘲笑ではなく、失笑&苦笑だが。

デジャブのように頻発している。

「日本の常識は世界の非常識」の典型的な事例。

性善説を軸足に生きているのだろう。

そして、学習しない点についてはカラス以下と言える。

教訓は自分には関係ない、という心理+思考回路。

視野狭窄の極み。

  私自身は、たとえメガバンクか、それに匹敵する金融機関でも投資はしない。

勿論、新NISAも。

理由は長尺になるので割愛したい。

以前のブログでも記した覚えがあるので。

もし私が友人に貸すとしても、自分の1ヶ月の給与以上の額を貸すことはない。

勿論、現役の当時の数字として。

それが限度だろう。

  万一、相手が逃げて戻ってこなくても、大損害は免れる。

友人から担保を預かる訳にもいかない。

そもそも、当面の生活資金だったら別の方法で手にできるだろう。

自転車操業の運転資金としても。

中途半端な金額は怪しい。

友人本人が類焼で、自然災害で被災したなどのケースも有り得るが。

同類の詐欺が日常茶飯事で、不感症になっている日本人の縮図が見え隠れしている。

日本はクールジャパンなんかじゃない。