凶行の太客の刺殺 | 硝子の中年のブログ

凶行の太客の刺殺

  新宿のタワーマンションでメッタ刺しの殺人事件。

先週、凶悪犯罪は起きた。

加害者は51歳の男。

被害者は25歳の女。

二人の接点は水商売の客とホステス。

因みに銀座の高級クラブではなく、キャバクラだったようだが。

  客はトータルで約2,000万円を女に貢いだ、という情報。

しかし、二人には交際の事実はなく、女が男を巧みに騙して、貢がせたという図式。

芸能界でもあるまいし、親子ほどの年齢差で交際は無理だろう。

2,000万円を手渡しは考えられない。

口座に振り込ませたか。

勿論、1回ではなく、複数回の合計かもしれないが。

  いずれにしても、男が逆上する感情も理解の範疇ではあるが。

昔のフレーズで言えば、やらずぶったくりである。

勿論、犯行を許容するつもりは微塵もない。

しかし、犯人に極刑の判決は出ないだろう。

両者に落ち度があると言える。

  男は水商売の客としての経験則が不足。

沼にハマるには年齢が上過ぎる。

普通は分別がつく年代だが。

夜遊びは、夜のクラブ活動は自分を見失うほどに熱中しては駄目。

夜の自遊時間として、日常の延長線ではなく、日常を遮断して酔うための解放区と言える。

原則的に複数で店を訪れる。

一人客になると、それは黄色信号が点滅している。

だから、ストーカーと化して、警察の警告を受けることになる。

視野狭窄よりも限りなく盲目に近かった。

  私も時効だが授業料は相当払ったので、一人客の経験もあるが。

因みに20世紀末で、都心の夜の社会勉強は終えている。

そもそも、自分の身の丈に合わない背伸びをしては駄目。

愛車とオートバイを売却して、現金を工面したということで、これは暴走・逸走の引き金であり、狂気の助走に、アプローチになった。

当人は結婚前提の資金提供という意識だったというから、ある意味では結婚詐欺の変形というか、バリエーションとも言えるか。

  女の住所など、個人情報を何で把握できたか。

男は店を出禁になっていた可能性も。

であれば、退店した女を尾行して、自宅を突き止めたのかもしれないが。

執念は怖ろしいというか、熱量が凄い。

興信所に、探偵事務所に調査依頼した可能性もゼロではないが。

  また、被害者が無警戒だったとは思えないが。

マンションのセキュリティは?

色々な疑問点が湧く。

検索すると、午前3時過ぎにマンション前で襲われた、という記述。

油断があったと類推できる。

通り魔ではないので。

因果が無かった訳ではないので。

相手を太客として利用したことは事実だろう。

  男と女に醜い金が絡むと、犯行の素地が整って、その臭気が漂う。

浄財でも寄付でもない、汚れた金には危険因子が例外なく付着している。

ギブアンドテイクの公式で世の中は動いているので。

この事犯のイメージも外形も本質も、例の頂き女子りりちゃんとオーバーラップする。

ツールがSNSか、水商売かの違いだけで。