首都一極集中の美化+美談? | 硝子の中年のブログ

首都一極集中の美化+美談?

  東京一極集中が再加速している、という情報。

総務省が発表した、2023年の数字では転入超過が68,285人。

2022年は38,023人である。

新型コロナがパンデミックの、苛烈な感染拡大を示していた時期にはテレワークを伴う、都内からの生活拠点の転出の傾向が定着するかに見えたが。

  政府が、この感染症を5類に移行させて、それに伴いマスコミが「コロナ後」「コロナ明け」などの文言で、思考停止の日本人をミスリードしてきた。

実相は1ミリも変わっていない。

直近の数字でも、新たな変異株によって、新規感染者は急激に増加している。

今のペースでは、今月の最終週には折れ線グラフは表の枠からはみ出るだろう。

再び医療機関は医療崩壊に至ると推量できる。

  政府を信用する、自民党政権にフリーハンドを与える、政治的偏差値が極めて低い有権者によって、政府の邪道が担保されてきた。

最悪と言える。

再三、このブログでも指弾してきたが、一極集中は百害あって一利なし

現在の超過密な飽和状態は、見苦しい肥満体は様々な都市問題を悪化させる。

例えば、都内の鉄道で架線トラブル、信号故障、人身事故などが発生すると、半日以上も電車の運行が止まる。

都内どころか、直通運転を行なっている、埼玉や神奈川の沿線まで影響する。

  これはスケールメリットでも何でもない。

いかに、グランドデザインが欠落しているかが分かる。

所詮、裏金を懐に入れて、私利私欲を満たすことが議員の本旨本懐だと思っている、永田町の政治ブローカーどもが危機感をもって、この国の舵取りを熟考する訳がない。

無能かつ無責任の極致。

  東京が震度7クラスの激甚災害に見舞われたときに、全く逃げ場がない。

全ての空地を鉄とコンクリートの構造物で覆い尽そうとするベクトル。

築地市場跡地も大災害の混乱を想定して、広域避難場所として空閑地の状態で維持することがベストの選択肢。

百歩譲っても、都市公園として整備して、万一の場合にテントを設営できるような対策を講じるべき。

未曽有の天災が襲ったら、実質的には難民キャンプのような状況になるが、その用地さえも無い、今の東京。

しかし、実際は同じ穴の狢である、小池が冴えない、マンネリでしかない、陳腐な再開発を断行しようと画策している。

  マネーという実弾だけが全てに優先する、という思考回路。

人命や生存権よりも。

富裕層の中で再配分する、銭儲けの金づるだと思っているはずだ。

そもそも、現在の新宿の都庁が老朽化したとき、何処に新しい都庁を建設するつもりなのか。

高尾山の近隣や奥多摩に建設するつもりか。

超法規的に新宿中央公園を潰して、現在の都庁の敷地と交換することを新宿区役所と協議して決着させるつもりか。

  現在の東京は殆どカオスである。

不健康かつ不健全で、動脈硬化をきたしている。

勿論、深刻な地方の過疎化と表裏一体である。

火葬ですら、10日間も待たなくてはならない、首都東京の甘美で麗しい、素敵な現実。

小池は恥を知れ。

お前に都政を司る資質も見識も適性もない。

憤怒は極限を超えている。