DXを知らないと周回遅れ?
最近、DXという用語が報道や情報で使われる。
デジタルトランスフォーメーションの略らしいが。
しかし、このDXは英語圏では通用しないと、検索での回答。
つまり、略して使うことがない。
要するに業界人が新しい用語をひけらかして、自分がマウントをとりたい、差別化を図りたい、という殆ど自己満足に近い思考回路と指弾する。
また、DXではなく、本来はDTでなくてはならない。
英語ではtranceをXと略すから、この表記になったという経緯が載っている。
これも汎用ではなく、専門用語として特定の領域で波及すれば充分、という観念だったのか。
また、この用語の意味として、今までのITとの具体的な相違・差異が理解できない。
従来はDXという概念も行為も全く存在しなかったのか。
これが新しい、画期的なベクトルを表す文言であれば、なぜ新語流行語大賞のノミネートにすら挙がらなかった?
単に企業の戦略として、デジタルを活用して、自社の活動や操業における独自の展開に結び付けるだけの意味ではないのか。
そもそも、英語を使う必然性がない。
過去にも同様の事例に関して、このブログでも言及しているが。
過度で過剰な、一般的に認知されていない英語を文書などで使わないように、という主旨の通達が以前に官庁から発出されていた。
それをマスコミが率先して無視している。
日本語はレベルの低い言語ではない。
99.9%の外国語は日本語に置き換えて言うことができる。
私はガソリンスタンドを給油所と言いなさい、と注意するつもりは毛頭ない。
ノートを帳面と言い換えなさい、と諭すつもりもない。
国粋主義者でも、右翼でもないので。
しかし、一部の日本語の乱れは許容しがたい。
それほど英語を使いたければ、半導体ではなく、文書でも会話でも常にセミコンダクターと言いなさい。
領事館ではなく、コンスリットと言いなさい。
特派員ではなく、コレスポンダントと言いなさい。
防空壕ではなく、エアレイドシェルターと言いなさい。
避雷針ではなく、ライトニングロッドと言いなさい。
周波数ではなく、フリークエンシーと言いなさい。
微生物ではなく、マイクロオーガニズムと言いなさい。
不純物ではなく、インピューリティーズと言いなさい。
薬剤師ではなく、ファーマシストと言いなさい。
伝道師ではなく、イベンジリストと言いなさい。
宣教師ではなく、ミッショナリーと言いなさい。
設計図ではなく、ブループリントと言いなさい。
長方形ではなく、レクテンゴーと言いなさい。
集大成ではなく、カルミネーションと言いなさい。
補助金ではなく、サブシディと言いなさい。
いくら、言語は生き物で、新陳代謝を繰り返しているとしても、歪みは受け入れられない。
特権階級のような意識も全否定する。
テレビも、ラジオも、新聞も責任感をもって、逸走しないように自戒する必要がある。