・・・・・「524、だが、ある土曜日の午後、前触れもなく訪れえたアグネスおばさんは、うつけたような姪を見て驚いた。家の中があまりにきちんと片づいているのも気味が悪かった。姪はくぼんだ目の下に隈を作り、声にはまるで生気がなかった。キャサリンは冷静な頭の持ち主だった。夫に捨てられえた直後の動揺の激しかった時でさえ、ユーモアのセンスをなくしたことはなかった。ところが今見る姪はまるで自動人形だった。アグネス・ランバートは感傷のかけらもない人間だったが、これは心の病気だと直感した。{いったい相手は誰?}。お茶を持ちえて居間に来るとアグネスは朗らかにきいた。{話してしまいなさいな。楽になるわよ}。」・・・・・つづく・・・・・→→→