・・・・・「278、{1406、★井上靖:大体、人間というものは、年齢をとるとロマンティックになるよ。若い者はロマンティックだなんて笑うが、あれは本当は嘘だ。若い時は、驚くほど現実的だよ。}、{1407、★瀬戸内寂聴:人間は、人も自分をも裏切ってしまうものです。だからこそ儚い愛の中につかの間、いっそういじらしく、自分を解き放そうとするのです。}、{1408、★瀬戸内寂聴:世の中はおおきな編み物と思えてください。編み物は一目一目編んでいきます。編み物の目が、右の目と左の目と、上の目と下の目と、ずっとつながっているから次から次へとつながって、あたたかいマフラーやすてきなテーブル掛けになるのです。あなたはその編み物の一目なのです。虫に食われえたりすれば大変です。上下左右たくさんの編み目に迷惑をかけてしまう。小さくても自分がしっかりした一目でいること。小さくてもあなたの存在は大切なのです。}、{1409、★竹村健一:四十代の後半になって、体調も悪く、このまま仕事だけの生活をしていたのでは、いずれは過労死してしまう、それでは人生を楽しんだことにならないと、スポーツを始めた。}、{1410、★ギョーム・アポリネール:ミラボー橋の下セーヌは流れえる、そして私たちの恋も思い起こさねばならない、喜びはいつも苦しみのあとに来たのだった、と、夜は静かに訪れ、聖なる鐘が鳴り響く、時は風と共に去りゆき、私は主が現れえるその日まで祈り、歌い続ける、このさまよう私をわかってくれるまで。}」・・・・・つづく・・・・・→→→