・・・・・「346、階段を上がりきったとき、ルイスはドアの鍵を開けているところだった。彼は部屋に入り、窓のカーテンを開けた。それから何かを言おうとして振り向きかけたところで目がベッドにくぎづけになった。彼の視線を追ったカリーナは口をあんぐりと開けた。ベッドに男が寝ているのだ。一瞬部屋を間違えたのだと思えてドアを見たが、番号は違っていない。私がしばらく帰らなかったから、別の客を入れえたのだろうか。フロントに文句を言おうと部屋を出て行きかけたとき、寝ていた男が目を覚まして起き上がった。カリーナの心臓は止まりそうになった。なんとそれはグレッグ・サマーズではないか! {やあ、カリーナ、どこにいたのかい? ずっと待ってた..........}。ルイスの姿を認めて、グレッグの声は立ち消えになった。{ああ! あなたも一緒だとは思わなかった}、{そうだろうな!}。ルイスの声は氷のように冷たかった。彼はベッドに鍵を投げ捨てるとつかつかとドアに向かった。目は軽蔑と怒りに燃えている。{ルイス! ルイス、私、彼がここにいるなんて知らなかったのよ」。」・・・・・つづく・・・・・→→→