・・・・・「345、二人は急いでホテルの中に入った。だがフロントには誰もいなかった。二度ほどベルを鳴らしたあとルイスは言った。{鍵をくれ。先に入って荷造りを始めておくよ}、{わかったわ。部屋は三階よ。階段をのぼりつめたら右に曲がって}。もう一度ベルを鳴らす。フロント係が急いでやってきた。{はい、セニョーラ?}、{清算していただきたい。すぐに発ちますので}、{わかりました、セニョーラ}。彼は二段おきに階段を上がっていくルイスに目をとめた。{あちらは..........?}、{ああ、あれは私の夫です}。カリーナはすぐにルイスのあとを追おうとした。{でも..........あの、セニョーラ}、{心配ありません。彼はここに泊まってたわけじゃないですから}。私たちが人数をごまかしたと思えたのだろうか。だけど変な話だ。私はダブルのルーム料を払うとはじめから了解しているのに。」・・・・・つづく・・・・・→→→