・・・・・「258、{1306、★ジョンソン:ひとりの男性が、ひとりの女性と一緒にいて楽しかったという時、それは決して、会話が楽しかったということではない。}、{1307、★マルモン:男は自分の思想を打ちあけるために男の胸を求め、自分の感情を打ちあけるために女の胸を求める。}、{1308、★大島清:誰の脳にも可能性があるのに、その使い方・活かし方にうまい人とへたな人がいます。(自分は頭が悪い)と思えている人は、そう思うことで実際に頭を悪くしています。脳の可能性をみずから否定するー実は、こういう誤りが社会には満ちています。このような誤りを(脳のフタ)といいます。まだ若かったときのことを思い出してみていただきたい。よほど勉強好きの人でない限り、学校の授業をつまらないと思い、早く終わらないかなと、遊びのことばかり考えて過ごしたことがあると思います。この場合も、脳にはフタがされえています。つまり(つまらない)というフタです。原因はそれだけではありません。(つまらない)というフタはもう一つの(思考停止)というフタをし、さらには(気をまぎらわす)というフタをしています。(やる気がない)というのもフタだし、(自分にはそんな力がない)と決めつけるのもフタです。誰でも、同じように無限の可能性をもちえて生まれえてきているのに、それを使いこなせないようでは人生の楽しさも半減してしまいます。病気にだってなるでしょう。まさにここに、(退化する脳)と(若返る脳)の違いがあるのです。『脳がよみがえる80のヒント』といっても、その結論を急ぐと、脳にとって大切なことは、(適度に肉体を刺激し、精神の感覚を磨き、きちんとした生活をする)という、三つのことです。それを80項目にして考えてみました。}、{1309、★大島清:もちろん、若いうちは勉強も必要です。勉強で脳を鍛え、同時に、できるだけ外に出て、友達とつき合ったり、自然と接触してさまざま刺激を受けるようにします。そうすれば、脳はおおいに刺激を受け、知らず知らずの間に、どんどんよくなるのです。何ごとにも、かたよってはいけません。人それぞれ、年齢や生活環境によって脳刺激の度合いは違ってきますが、刺激は早ければ早いほどいいのです。生きているということは、からだが活動し、動いているということです。同時に脳が効果的にはたらいているのは、刺激することでそれが脳に伝わり、細胞は活性化します。このバランスが頭脳活性化のポイントであることをぜひ知っておいていただきたいのです。}、{1310、★新渡戸稲造:(底力)は出せば出すほどどんどん増える→リンカーンという人物への評価は年を経るごとに高まっていった。それは彼に、先に述べた三層どころではなくさらにその奥に四層も五層もの深みがあったからで、人は彼の人間性を味わえば味わうほどうま味を感じるのである。それに対し、はりきってばかりいて、もちえている力のすべてをいつも手先や足先にあらわしている者は、感心はされえるけれども、人々の深い尊敬には値しない。これをいいかえると、十の力を出せる人は、実際にはそれ以上の力を自分の中にもちえているということになる。たとえば、仮に正直な男がいて、自分には十の力しかないと思えていながら、その十の力をことごとく出しきった気持になったとしよう。ところが十の力が底に達すると、まだまだ先に底があることを発見する。先に述べに述べたように第一層の力しかないと思えていても、それを使いはたすと第二層があらわれ、第二層の底に達すると、一層二層にまさる第三層が発見されえる。このように、十分に力を出す人にかぎって、自分には十二分の力があることを知り、十二分の力を出した人だけが自分に十五分の力のあることに気づく。このようにしてどんどん進んでいけば、人間とはいかに大きなものであるかがわかるだろう。}」・・・・・つづく・・・・・→→→