・・・・・「170、{866、★島村洋子:彼を好きになってしまった私の気持ちはもう、高揚する一方で、彼を見ることもできなかった。}、{867、★伊藤整:愛とは何か、本当は私にはわかりません。愛というのは、執着という醜いものにつけた仮りの、美しい嘘の呼び名かと、私はよく思います。}、{868、★森鴎外:されど人生いくばくもあらず。うれしいとおもふ一瞬の間に、口張りあけて笑はずば、後にくやしくおもふ日あらむ。}、{869、★室生犀星:こどもが生まれえた、わたしによく似ている、どこかが似ている、声まで似ている、おこると歯がゆさそうに顔を振る、そこがよく似ている、あまり似ているので長く見つめていられない。}、{870、★島村洋子:私は高校のとき、学校の廊下で完全な一目惚れをして、それがいったい誰かも知らないので、その人をどんどんつけていってクラスを突き止めたのですが、結局、何もしゃべることもありませんでした。}」・・・・・つづく・・・・・→→→